日本アクセス展示会「春季フードコンベンション2020」西日本会場、オリンピックの「おうち観戦」冷食を多数紹介、6,000人が来場

日本アクセス展示会「春季フードコンベンション2020」(インテックス大阪)
日本アクセスは1月16~17日、インテックス大阪で「New ACCESS Way2020~ 進化・創造~」をテーマに「春季 Food convention」を開催した。8社増の526社が出展、約6,000人が来場した。東日本会場は22~23日にさいたまスーパーアリーナで開催する。

同社のマーケティング部が考えた上期の注目キーワードとして「時産キッチン」「目指すは健康美」「スポーツデマンド」「日常と防災のシームレス化」「エシカルがかっこいい」の5つを掲げ、各ブースでキーワードに合致する商品や企画を共通のPOP を付けて紹介。「時産キッチン」では、単なる「時短」とは違う「時間と満足度の両立」をかなえる商品やサービスとして、昨今注目を集めているミールキットや、本格的な味を楽しめる冷食などを提案。また、「スポーツデマンド」では、東京オリンピック・パラリンピックの開催と共に高まるスポーツへの関心を捉え、観戦時を想定したパーティメニューやアスリート食を幅広く紹介した。

フローズンコーナーでは昨年のフローズン・アワード総選挙の結果をパネルで紹介。特設動画サイトでの商品紹介を始めたことで投票数は160万票から320万票と2倍になったという。

単純に売り上げの多い大手メーカーの商品が上位を占めていないことを特徴に挙げ、販促ツールとしての活用をアピールした。また「おうち観戦」として、オリンピック・パラリンピックを家で見る消費者向けに準備が楽でお酒に合う枝豆やピザなどの冷食も提案。「ラグビーWカップの際はビールの消費量が一気に伸びた。冷食でも盛り上げたい」(同社担当者)とした。

外国人観光客の48%が食品スーパーに立ち寄っていることから、リーチインの棚と商品を桜色に統一してインパクトを持たせ、多言語POP で冷凍食品の購入を促す提案も行った。全農と共同で6月発売予定の国産冷凍野菜も紹介。現時点で枝豆とポテトの2品を発売予定だ。

IT 技術を活用した「情報卸」としての機能を紹介するブースでは、POS 分析に各従業員が簡単にアクセスできるスマホアプリを紹介するなど、これからの卸を見据えた様々なサービスを紹介した。

〈西日本会場限定コーナーも展開〉
西日本会場限定コーナーも展開した。「売上の『ヤマ』を作る!」では、商品部が提案したい売り方・商品をアピールした。フローズン部門では冷食に対する手抜きなどネガティブイメージが払しょくされていないことから、フライパン調理のひと手間がかかる冷凍餃子や冷凍野菜をピックアップ。「おいしさ」「手作り感」のある、冷凍山芋を使用した「山芋焼き」のレシピを紹介した。チルド部門ではたんぱく質を多く摂取できる「たまごサラダとかにかまの厚揚げのせ焼き」を、ドライ×チルド部門ではそうめんメニューのレパートリーが少ないとして、豆乳と味噌を合わせたつゆで食べるメニューを試食提案。来場者を賑わせた。

西日本限定コーナーとして、全国に広がる物流網を駆使し、地方のチルド商品でも迅速に関西まで供給して「地産他消」を推進する幹線物流コーナーも設置し、関西ではあまりなじみのない各地方の売れ筋商品を数多く紹介した。神戸商工会議所の協力のもと、神戸ブランドを紹介するブースなども設けた。

〈冷食日報 2020年1月20日付〉