2020年春季の家庭用冷凍食品の新商品(20社149品)をカテゴリー別に見ると、弁当や食卓向けなど「調理品」が57品で最多。新商品全体に占める構成比は38%となり、前春よりも17ポイント縮小した。一方で2番目に多い「麺類」は32%で前春より14ポイント拡大した。「スナック・デザート類」が4ポイント減の10%を占めたのに対して、「米飯」が13%と3ポイント拡大した。パスタや米飯の拡大は個食タイプの需要拡大を反映した現象と見られる。

「調理品」のうち弁当商品は33品で調理品の53%を占めた。前春(56%)から縮小した。マルハニチロが8品と他を引き離し、次いで極洋が5品。ともに水産系を充実させた。日本水産も4品続くが前2社とは方向性が異なる。

味の素冷凍食品がアレルギー対応の弁当から揚げを発売したのが新しい動きだ。

食卓向けおかずでは、米久が最多。発売した新商品5品すべてが食卓向けおかずだった。トップシールトレーのおつまみ系商品が注目される。イートアンドは餃子など4品、ニチレイフーズはチキン商品の追加と豚カツの市場定着を図る。

日本水産の2段トレー商品や日本製粉のおかずセットも市場定着が期待される。

「麺類」は48品で構成比を大幅に拡大した。パスタブランドの刷新が大手2社重なったことが主因だが、背景には個食タイプの冷凍食品の好調があると見られる。

麺類の中ではパスタが最多で33品(麺類の69%、前春56%)を占めた。次いで中華が11品(同23%、前春28%)、うどん・日本そばは4品(同8%、前春16%)となった。

パスタでは日清食品冷凍と日清フーズがともに12品で最多。主要ブランド品の刷新で商品数が膨れた。日本製粉は主力ブランドの拡充ともに「REGALO」と「オーマイ 大人の2種パスタ」といった新機軸も打ち出している。

中華麺ではトレンドの汁なしにキンレイが参入。マルハニチロも「WILDish」で焼ソバを含め3品投入した。

テーブルマークは「お皿がいらない」シリーズとしてトレー入りを前面に出した展開を図っている。

汁なし系では東洋水産も焼うどんを2品新発売している。

米飯類は19品。そのうち9品が個食商品となっている。皿が要らない商品が多数を占め、男性をターゲットにした商品が多い。

「その他」として農産品が10品と多かったのも当季の特徴だ。

〈冷食日報2020年3月24日付〉