〈需要急増との乖離は、認定外商品が影響か〉
日本冷凍食品協会が22日発表した2020年3月の冷凍食品自主検査数量(認定数量)は、前年同月比3.1%減の5万2,617t。2カ月連続で前年を下回った。市販用が同0.8%減の3万3,598tと2カ月連続のマイナスとなった。業務用は6.8%減と3カ月ぶりに前年比マイナスに転じた。前年同月は市販用が1.5%増、業務用が4.0%減だった。 

当月は小中高校の休校や外出自粛の要請に伴い、市販用冷凍食品の特需が生じた一方、外食・給食ルートへの甚大な打撃が末端に生じた。スーパーの惣菜もばら売りの中止で伸び悩んでいる。

今回の調査結果からは業務用では影響の一端が垣間見える一方で、市販用ではメーカーの増産対応が反映されない結果となった。特に末端で品薄状態も見られる、めん類は2桁減となっている。メーカーは2月末の需要急増に対応してフル生産に入っており、3月の段階でのこの数値は、流通PB商品など、同協会の認定商品以外の生産が増えていることが影響したとの見方が強い。

〈ぎょうざ2桁増、コロッケ6カ月連続減〉
品目別に見ると「フライ以外の調理」品が1.6%増と4カ月ぶりのマイナス。そのうち米飯は前月は2桁増だったのに対し当月は6.7%増、4カ月連続プラスとなった。めん類は12.9%減と大幅減が続き、12カ月連続のマイナスとなった。 

ぎょうざは11.3%増、2カ月ぶりに大幅増に戻った。ぎょうざの大手メーカーは従前から需要の増加傾向に対応して生産効率を高めてきた。他方、専用機械による生産のため、今後これ以上の大幅な増産対応は難しくなる可能性がある。 

しゅうまいは13.0%減、春巻は20.0%減、ともに大幅なマイナスとなった。6カ月連続の前年割れとなる。 

ミートボールは10.8%の大幅減に転じた。ハンバーグは3.0%減と2カ月連続のマイナス。一方でピザは48.4%の大幅増となった。グラタンも8.9%増。ピザは前年同月3割以上の減少の反動影響もあるが、ともに前月に続き大幅なプラスとなった。

「フライ・あげもの類」は4.7%減と6カ月連続で前年を下回った。そのうちコロッケが5.3%減で6カ月連続の前年割れ。水産フライは0.3%減と5カ月連続のマイナス、カツレツは24.7%減と13カ月連続のマイナスとなった。畜産フライは3.1%増と3カ月ぶりにプラスに転じた。一方で「その他フライ類」は1.4%減と4カ月ぶりのマイナスとなった。 

農産物は37.5%減と2カ月連続のマイナスとなった。トウモロコシは44.0%増と大幅増が続いたが、そのほかの主要品目は軒並み大幅減となった。ばれいしょは13.0%減と減少傾向が続いた。ほうれん草は42.5%減と3カ月連続のマイナス、カボチャは66.6%減と2カ月連続のマイナス。いずれも前月よりマイナス幅が大幅に拡大した。 

菓子類は2.5%減と2カ月ぶりに再びマイナスとなった。主要品目のうち和菓子だけは22.1%増と2カ月連続の大幅増となった。洋菓子は12.8%減で6カ月連続マイナス。ゼリーは5.8%減と3カ月ぶりのマイナス。パン類は26.1%減と再びマイナスに転じた。パイ類は43.3%減と4カ月ぶりのマイナスとなった。 

〈冷食日報2020年4月23日付〉