〈中国は2割増、モモ・ナシが加糖・無加糖とも大幅増〉
財務省がこのほど発表した2020年4月の冷凍果実輸入高は数量ベースで7,263tとなり、前年比5.5%減と2カ月連続の前年比マイナスとなった。無加糖のストロベリー、ベリー、パパイヤ・マンゴーといった主要品目が前年を下回った。コロナ禍による外食産業や飲料の需要減退の影響かどうか、今後を注視する必要がある。一方で中国産は20.3%増と伸長した。2カ月連続の前年比プラス。この2カ月で2月の落ち込みによる遅れを完全に取り戻した。

日本フードサービス協会がこのほど発表した4月の外食売上高は39.6%減と過去最大の落ち込みとなった。清涼飲料市場も4月に2割減と落ち込んだ。需要先のすそ野が広い冷凍野菜は4月も輸入数量は増加基調だったが、冷凍果実は業務用・加工ルートの不調の影響が今後、より顕在化していく可能性もある。

当月の輸入量を品目別に見ると、最大品目である無加糖ストロベリーは5.9%減。2カ月連続の前年比マイナスとなった。ただしトップシェアの中国は32.8%増と2カ月連続のプラス。エジプトが67.5%減と2カ月連続で前年を大幅に下回った影響が大きい。チリが2.5倍増の約600t、当月トップとなった。

加糖ストロベリーは0.8%減と2カ月連続のマイナス。そのうち中国は前年並み、米国、タイは大幅に増加したが、ペルー(当月実績なし)、チリ(1割減)の減少が響いた。無加糖ベリーは16.6%減と2カ月連続のマイナスとなった。トップシェアのカナダが20.7%減と落ち込んだ。3カ月ぶりのマイナス。米国は44.5%増とプラスに転じた。

無加糖パパイヤ・マンゴーは30.6%減と2カ月連続マイナスとなった。トップシェアのペルーが4割減、タイも41.5%減とともに2カ月連続のマイナスとなった。ベトナムも24.9%減とマイナスに転じた。

無加糖ラズベリーは69.4%増と2カ月ぶりのプラス。セルビアは26.2%減と2カ月連続マイナスだが、チリが7割増とプラスに転じ、ニュージーランドは2.3倍増205tと急伸した。

無加糖パイナップルはコスタリカが2倍増と牽引。モモ・ナシは中国が牽引して加糖・無加糖とも大幅増となった。

「その他」では引き続きトルコ(57.1%増)が堅調な動きとなっている。

〈冷食日報2020年6月5日付〉