日本水産「魚屋さんの御馳走 おさかなミンチを使った和風そぼろ」など10品発売、水産資源×独自技術で高付加価値化めざす/2020年秋冬新商品

「魚屋さんの御馳走 おさかなミンチを使った和風そぼろ」
日本水産は、2020年秋・冬新商品として、水産品では新商品9品・リニューアル品1品の計10品を9月1日および10月1日(商品によって異なる)に発売する。水産資源に独自技術を掛け合わせ、「高付加価値化」を目指す。開発背景となる市場動向について、
▽CSR=水産資源の持続性・健康
▽コロナ禍の新しいライフスタイル対応=家呑み・中食/内食
▽簡便時短=高齢化・人口減少/労働不足
――をキーワードを挙げた。

また、それに対応するコンセプトとして、
〈1〉持続性を重視した水産資源で健康に
〈2〉簡便・時短
〈3〉魚料理を身近に
〈4〉独自技術
――の4つを挙げ、それぞれに対応した商品を投入する。

2019年秋冬から同社で展開する、独自技術を使った「MSC おさかなミンチ」を使った加工品として、量販店水産売場向けに、ご飯に合うおいしい魚料理をコンセプトにした丼の具2品を発売する。少量パックで単身・少人数世帯でも使いやすい。

「魚屋さんの御馳走 おさかなミンチを使った和風そぼろ」(65g)は、「おさかなミンチ」を甘辛しょうゆで味付けしたそぼろ。原料はスケソウダラ100%の無添加素材、おさかなミンチで、高たんぱく・低脂質・糖類ゼロを実現した。畜肉のひき肉を使ったより脂が少なく、冷めた状態でもほぐれる。MSC認証商品。フローズンチルド商品で、調理方法は自然解凍の解凍状態でそのまま食べられる。

「魚屋さんの御馳走 おさかなミンチを使ったかにかまあんかけ大根」(180g)は、おさかなミンチとカニ風味かまぼこ入りの和風味のあんで、ごはんによく合うあんかけ大根に仕上げた。カニ風味かまぼこの彩りも特徴。フローズンチルド商品で、調理方法は解凍状態でボイル。生産は2品とも千葉県の協力工場。

簡便調理が特徴の魚介+野菜+ソースのキット品シリーズ「SmartSeaCook」からは、量販店水産売場向けにFFC(-5℃帯)3品・チルド3品の計6品のフローズンチルド品を発売。

FFC 品ではいか商品3品を発売。3品とも、アメリカオオアカイカの耳を同社独自の漬け込み技術「シーフードプロ」により、やわらかく歯切れの良い食感に仕上げたのが特徴。また、既存品は想定売価398円のラインアップだが、水揚げ減で高値傾向のいか商材を298円の値ごろ感で提供するのもポイント。

「SmartSeaCook レンジでおいしく!出汁香る!いかと里芋の煮物」(160g)は電子レンジによる簡便調理の煮物。近年家庭であまり作らない傾向の煮物を商品化した。

「SmartSeaCook レンジでおいしく!出汁香る!いかと里芋の煮物」

「SmartSeaCook レンジでおいしく!出汁香る!いかと里芋の煮物」

「SmartSeaCook フライパンでおいしく!いかと野菜のピリ辛鉄板焼」「同 フライパンでおいしく!いかと野菜のスタミナ鉄板焼」(各160g)は、フライパンで炒めるだけの簡便調理の炒め物。中華・アジア系の濃い味付けが好まれ、家庭で増加傾向のいかの炒め物を商品化した。生産は3品とも船橋加工工場。
 
チルド(フローズンチルド)品は、家呑みのおつまみを意識し、トレー入りで電子レンジ調理の簡便調理品3品を発売。「SmartSeaCook FC いかバター醤油」(110g)は食感のいいイカ耳をしょうゆで漬け熟成し、バターとブロッコリーを添えた。生産工場は船橋加工工場。
 
「SmartSeaCook FC 殻ごと食べるレンジえびチリ」(100g)「SmartSeaCook FC 殻ごと食べるレンジガーリックシュリンプ」(90g)は、エビとブロッコリーの彩りが特徴。エビは殻ごと食べられる。ともに生産は千葉県の協力工場。
 
「レンジで簡単!やわらかにしんと彩り野菜の炊き合わせ」(250g)は、健康のため子どもに食べさせたいという消費者意向が強い魚と野菜を組み合わせ、凍ったまま袋ごと電子レンジ調理ができる宅配向け商品。小骨まで食べられるよう加熱加圧したニシンの切身とダイスカットかぼちゃ・グリーンアスパラガスを、子どもにも好まれる甘めの味付けに仕上げた。特許登録済の独自技術「コク味アップ調味料」で、煮込んだようなコクと熟成感、後味の持続性、全体の味や風味の底上げを実現した。生産は青森県の協力工場。

「レンジで簡単!やわらかにしんと彩り野菜の炊き合わせ」

「レンジで簡単!やわらかにしんと彩り野菜の炊き合わせ」

〈冷食日報2020年8月27日付〉