シマダヤは2月15日、家庭用と業務用の新商品を発売すると発表した。冷凍は家庭用2品を3月1日に、業務用1品を9月1日にそれぞれ投入する。また、2021年7月20日にシマダヤは創業90周年を迎えることを記念して、一部商品のパッケージに「創業90周年記念ロゴマーク」を入れるとともに、消費者キャンペーンも予定しており、生活者にこれまでの感謝を伝える。

家庭用新商品は、「健美麺」ブランドで1/2日分の食物繊維がとれるという新たなプラスの健康価値を付与した雑穀うどんを投入する。名店監修の商品として、都内のラーメン店が監修したスープ付ラーメン「春木屋」中華そば2食も発売する。

業務用冷凍麺は、コロナ禍に激変した市場環境への対応として、既存商品で新たなニーズや業態への提案を行う。外食産業の底上げを図るとともに、新たに「健美麺」ブランドから学校給食向けの新商品として食塩ゼロのほうとうを発売する。

また、顧客や環境にやさしい商品づくりとして、2021年春夏新商品からバイオマスインキを使用したパッケージに順次変更し、環境に配慮した取り組みを進める。再生可能な生物由来のバイオマス原料を用いており、従来のインキと比較してCO2を約15%削減できる。

創業90周年記念ロゴマーク入りパッケージは、「流水麺」や「健美麺」など37品を対象に、2021年3~9月中に順次切り替える。 冷凍の新商品は次の通り。

〈家庭用〉
▽冷凍「健美麺」1/2日分の食物繊維がとれる雑穀うどん3食

生活者の健康意識が高まる中、プラスの健康価値を付与した商品として提案する。大麦や黒大豆、小麦全粒粉など7種の雑穀を配合した。1食200gあたり1/2日分にあたる食物繊維11gを摂取できる。

▽冷凍「春木屋」中華そば2食
喫食機会の増加で伸長する家庭用冷凍ラーメン市場に、家庭用チルド商品で好評を得ている、東京・荻窪のラーメン店「春木屋」が監修した冷凍ラーメンを投入する。小麦胚芽やふすまを配合した小麦の味わい豊かな中太麺で、香味野菜の旨味と、煮干しだしの利いたコクのあるスープが特徴となっている。

〈業務用〉
▽「健美麺」学給用食塩ゼロほうとう(国産小麦使用)250

食塩ゼロだが煮崩れしにくく、麺の長さは短くて取り分けやすい。国産小麦を使用した学校給食用のほうとう。デンプンやグルテンも未使用なため、体にやさしい。

〈2020年4~12月の決算は減収増益、徹底したロス削減で増益〉
シマダヤの2020年度第3四半期(4~12月)決算(メルコホールディングス決算短信参照)で、売上高は前年同期比10.4%減、セグメント利益は前年同期比19.6%増となった。

家庭用チルド麺と冷凍麺は夏の天候不順の影響を受けたものの、家庭内での食事の機会が増加したほか、消費者の手作り志向の高まりで市場は拡大した。一方、業務用冷凍麺市場は外出自粛やテレワークの拡大などで縮小した。

販売面は、家庭用事業で「流水麺」の縮小や不採算商品の見直しを進めた。業務用事業は外食自粛や外食店の休業、営業時間の短縮などの影響を受け、両事業とも減収だった。

利益面は、広告宣伝費などあらゆる経費の削減や生産工場での効率化やロス削減を徹底して増益になった。

事業別の販売概況は、家庭用商品で「流水麺」がコロナ禍で売場作りを十分に行えず計画未達となった。しかし、3食ボリューム商品や、「鉄板麺」、「もみ打ち」生冷し中華などのブランド商品は、家庭内食機会の増加や手作り志向の高まりで売上は伸長した。また、健康意識の高まりで「健美麺」ブランドの売上は増加した。

業務用は、外出自粛や外食店の休業、営業時間の短縮などの影響で全般的に売上は減少したが、「健美麺」ブランドは増加した。

〈冷食日報2021年2月16日付〉