財務省が7月29日発表した2021年上半期(1〜6月)の輸入通関実績によると、冷凍野菜輸入量は前年比1.9%減の51万7,877トンとなった。上半期として5年ぶりに前年を下回り、前年よりも1万トン弱の減少となったものの、年間100万トンを超えるペースは維持した。

外食を中心に業務用市場が低迷している状況や、米国西海岸の海上輸送が停滞したことが影響していると見られる。前年は5月以降にコロナ影響が色濃くなった。それに対して当月の輸入実績は前年を大幅に上回っており、今後回復基調に向かう可能性がある。中国産は前年比3.9%増の23.5万トンと、上半期として2年ぶりに前年を上回り、過去最高を更新した。中国産のシェアは全体の45.4%で前年よりも2.5ポイント増加した。

金額ベースでは2.5%減939億9,548万円となり、1kg当たり平均単価は181.5円と前年より0.6%安となった。ただし足下で平均単価は4カ月連続で前年を上回っている。

品目別に見ると、最大品目のポテトは上半期18万9,048トンで前年を2.6%下回った。キロ単価は140.5円で前年より1.7%上昇している。そのうち米国産が9.2%減と3年ぶりに前年割れとなった。次いで多いベルギーは9.0%増と2年連続で前年を上回った。米国の減少に対してカナダが83.2%増と伸長した。

枝豆は3万2,184トン、16.3%の大幅減となった、3年連続の前年割れ。平均単価は227.9円で0.2%上昇した。トップシェアの台湾は16.4%減と上半期として2年ぶりのマイナス、タイ、中国も2桁減となった。

コーンは7.4%減。トップシェアの米国が13.3%減と落ち込んだのが主因。中国、ニュージーランドも低迷したが、タイは9.3%増、振興のハンガリーは32.2%増1,238トンと存在感を見せている。

ブロッコリーは3.4%増と上半期として8年連続の増加。トップシェアの中国は9.0%増1万5,106トンと3年ぶりに前年を上回った。エクアドルは3.2%減1万3,538トン、上半期として5年ぶりに前年を下回った。

ほうれん草は0.1%の微減ながら、3年連続のマイナス。中国は4.1%増とプラスに転じたが、イタリア(14.4%減)と台湾(21.7%減)は前年反動もあり減少した。ミャンマーは58.3%減と落ち込んだ。2月以降の政情不安により貿易も不安定な状況が続いている。

混合野菜は6.3%減と2年ぶりのマイナス。中国が2.3%減、米国は13.8%減とともにマイナスに転じた。NZも8.0%減だが、ハンガリーは前年の2.8倍と伸長した。

〈冷食日報2021年7月30日付〉