日本水産、韓流メニュー「ヤンニョムチキン」「辛メシ」でエントリーユーザー定着めざす/2022年春夏冷食新商品

日本水産「今日のおかず ヤンニョムチキン」
日本水産は1月25日、2022年春・夏新商品発表会をオンラインで開催し、食品全カテゴリー計で新商品73品・リニューアル品37品の合計110品を発表した。

今回の全体コンセプトは「ニッスイは食卓の応援団 環境に配慮したココロとカラダのWellness Lifeを実現します」と掲げ、

▽食卓の充実感アップ
▽楽しい調理ライフを演出
▽おいしい健康習慣
▽健康な筋肉作り
▽環境にやさしい食品・素材
▽水産資源の持続可能性
――をポイントとした商品で需要創造を目指す。 

家庭用冷凍食品では、新商品14品・リニューアル品30品の計44品を3月1日、全国で発売する(一部は地域限定)。新商品の内訳は米飯3品、食卓惣菜の「今日のおかず」シリーズ4品、弁当惣菜2品、農産品3品、水産品の「SmartSeaCook」シリーズ2品。 

家庭用冷凍食品市場では、内食需要拡大の中、多くの新規ユーザーを獲得している。今回の新商品では、全体テーマでもある「Wellness Lifeの実現」を目指して、冷凍食品の強みを活かし、

▽エントリーユーザーの定着
▽食卓の充実感アップ
▽楽しい調理ライフの実現
――といったシーンに合わせた商品を提案し、さらなる市場拡大を目指す。  

具体的商品では【エントリーユーザーの定着】を目指して、トレンドを意識した食卓惣菜「今日のおかず ヤンニョムチキン」、米飯「辛メシ」を発売する。 

開発背景として、おうち時間が増える中で、2020年以降第4次韓流ブームが到来しており、食も人気が再燃。韓国風の甘辛い唐揚げ、ヤンニョムチキンはブームから定着化が進んでいると見られる。 

また、コロナ禍のストレス発散、自宅での料理のマンネリ脱却を背景に「激辛」料理の需要が増加、特に若年層で支持されているという。 

こうした状況に対し、20~40代の冷食エントリーユーザーが好む辛い味付けの商品を投入し、市場ボリュームも大きいからあげ・ピラフ類のさらなる利用拡大を目指す。 

「今日のおかず ヤンニョムチキン」(280g)は、若鶏のもも肉にコチュジャンを使用した韓国風甘辛だれを絡めた韓国風から揚げのヤンニョムチキン。 

「辛メシ」は本場韓国の激辛ラーメンに使用されている激辛スパイスを使用した旨辛のピラフ。具材は豚肉・にんじん・しいたけ・ねぎ・チンゲン菜を使用している。

日本水産「辛メシ」

日本水産「辛メシ」

【食卓の充実感アップ】では、定着した家飲み対応で、ワインに合うおつまみとして「今日のおかず ワインと愉しむ3種のタパス」(3種115g)、「今日のおかず 濃厚チーズ巻き」(6個132g)を発売する。「冷食ではからあげ・餃子といったビールやチューハイに合うおつまみは多いが、特に女性に人気の“ワインと愉しむ”という冷食の新しい食シーンを提案する」(熊谷賢一家庭用食品部長)。各商品・メニューとも、味覚センサーでワインとの相性度を数値的に分析し、ワインとの相性抜群に仕上げた。 
 
「3種のタパス」はチーズソースのペンネ・バジルチキン・キャロットラペの彩り良い3種のメニューを組み合わせたおつまみアソート。「濃厚チーズ巻き」はチェダー・ゴーダ・カマンベール・パルメザン・クリームチーズの5種のチーズを使用したプロセスチーズを皮で包んで揚げ、濃厚なチーズ感を実現したチーズ巻き。 
 
また健康志向の高まりに対応し、たんぱく質を手軽にとれる「VEGETABLE MEAT 大豆でつくった4種の野菜メンチカツ」(4個160g)を発売。昨秋発売の「デミグラスハンバーグ」に続く、大豆ミート使用「VEGETABLE MEAT」シリーズ商品。代替肉が注目される中、まだ食べたことがない人が多いため、手軽にトライアルできる商品として発売。独自製法で肉粒感を再現し、コレステロールは95%カットした。 
 
【楽しい調理ライフの実現】への対応では、農産品「国産ほうれん草とベーコンミックス」(200g)、「アスパラベーコンミックス」(150g)、「北海道産野菜ミックス」(300g)を発売。家庭での調理機会が増える中、冷凍食品の強み「簡単・時短」をコンセプトに、野菜メニューを気軽に作れる冷凍ミックス野菜を発売する。原材料も国産ほうれん草・発色剤不使用ベーコン・北海道産じゃがいも、たまねぎ、にんじんと、こだわりの原材料を使用する。
 
〈冷食日報2022年1月26日付〉