世界の料理を冷凍食品などで販売しているカラミノフーズ(東京都新宿区)。アウトドア向けの冷凍食品として「冷凍食品で楽しむ 世界のアウトドア飯(めし)」を新たに開発した。

発売は2022年10月を予定している。調理は非常に簡単ながらも、調理の楽しみと、本格的な味わいを両立させた商品だ。しかしなぜアウトドア向けの冷凍食品を開発したのか。佐藤淳一社長に聞くと「コンビニで買った商品を外で食べたとき、普段よりも美味しく感じた。そこが発想の原点」と答えた。

カラミノフーズは、2008年に生協向けの冷凍食品を発売し、冷凍食品の展開を本格化させてきた。今ではさまざまな国の料理を冷凍弁当やミールキットとしても販売している。販売の比率としては生協がメインだが、小売店などでの販売も強めていくという。

今回発表の「冷凍食品で楽しむ 世界のアウトドア飯」は、ガパオやルーロー飯、ユッケジャンクッパ、ガーリックシュリンプなど8種のメニューをそろえている。すべて調理を必要とするが、かかる時間は10~15分ほど。食材はカット済みで、味付けも行っているため、非常に簡単な点も魅力だ。作り方はパッケージの裏に写真で紹介している。
カラミノフーズ「冷凍食品で楽しむ 世界のアウトドア飯」ガーリックシュリンプ

カラミノフーズ「冷凍食品で楽しむ 世界のアウトドア飯」ガーリックシュリンプ

調理器具は、ホットサンドメーカー、メスティン(箱型の飯ごう)、クッカー(屋外用の鍋やフライパン)のいずれかをメニューに応じて使う。どれを使うかは、パッケージに分かりやすく記載している。
 
冷凍食品のため、クーラーボックスや保冷バッグに他の食材と一緒に入れておくと、商品自体が保冷材としても機能するという。そのため、帰りの荷物を減らせるというメリットもある。
 
メニューも特徴的だ。例えば、ホットサンドメーカーで作るガパオは、白米でも美味しく食べられるが、パンとも相性が良い味付けに仕上げており、パンに塗って焼いて食べる商品となっている。エスニックな味付けとの不思議な相性はクセになる。アレンジも簡単で、卵を1つ入れるだけで見た目も味も大きく変わったように感じれる。
 
販売はアウトドア用品店を中心に、一般の小売店での取り扱いも目指すという。また、冷凍自販機による販売も提案する。今回の商品はアウトドアブームと、冷凍食品の需要の高まりに着目して開発された。また、コンビニで買ったおにぎりを外で食べたときに、屋内で食べた時よりも美味しく感じたことも、商品開発につながっているという。佐藤社長は「シチュエーションが食事を豊かにする」と話す。
 
また、アウトドア用品店をいくつも調べる中で、取り扱っている食品がレトルトや缶詰ばかりだった点も、フレッシュ感のある食材を使えるという冷凍食品の強みを活かせると考えたという。
 
ただし、今まで誰も行っていない販路のため、「冷凍ケースを置いてあるところがないだけでなく、冷凍の物流ルートもないため、提案が難しい」と話す。そこで、冷凍庫のレンタルサービスの提案も行う考えだ。
 
佐藤社長は「今までも誰も取り組んだことのない商品を手掛け、徐々に支持を広げられた」と振り返る。韓国料理を中心とした提案から始まり、販売ルートの拡大や世界各国の料理の展開、レトルト商品など3温度帯で商品を投入するなど、徐々にその幅を広げてきた。売上も徐々に伸長し、近年の冷凍食品需要の高まりで、売上は1~2割ほど伸びたという。
 
今後について、佐藤社長は「まだない商品を、ちゃんとした品質で出すことが私たちのスタンス。(今回の商品も)まずは食べてみて欲しい」と力を込めた。  
 
〈冷食日報2022年8月1日付〉