2016年1~12月累計のビール5社のビール類課税出荷数量は、合計で前年比97.6%の4億1,476万c/s(大瓶20本換算)となった。5社ともマイナスで、市場は12年連続のマイナス。2003年の新ジャンル登場以来、3ジャンルともマイナスは初めて。

夏場の天候不順、飲食業の低迷、若年層のビール離れ、RTDへの流出などが影響した。1~6月は98.5%だったが、97.6%まで後退した。

ビールは98.0%。15年1~12月は、19年ぶりのプラスに転じていたが、またマイナスに戻った。しかし、缶容器だけみれば100.3%で、2年連続プラス。業務用市場計は樽生が振るわず96.8%、家庭用市場計は瓶ビールの減退で99.2%だった。発泡酒は、3年ぶり減。14年、15年と機能系商品が牽引してプラスだったが、新商品が少なくマイナスに転じた。新ジャンルは3年連続減。ただし、新ジャンルのうち、リキュール規格は100.8%で2年連続プラス。

構成比は、前年比で、ビールが0.2ポイント(P)増の50.8%、発泡酒が0.7P減の13.8%、新ジャンルが0.4P増の35.4%。

2016年1~12月累計のメーカー間シェアは、アサヒビールが39.0%で7年連続でトップを維持した。前年比で0.8ポイント(P)増やした。キリンビールは15年に6年ぶりにシェアを回復したが、前年比で1.0P減らした。

サントリーは0.01Pと、僅かながら前年を超え、7年連続で過去最高シェアを達成した。サッポロビールは0.2P増やした。オリオンビールは横ばい。

今後10年間にわたりビール類の酒税が段階的に一本化されることから、長期的には各社とも狭義のビールを強化していく方針だ。アサヒビールは「スーパードライ」が今年発売30周年。福山雅治さん出演の大規模コンサートなどで「飲用の場」を続々と提案していく。キリンビールは、昨年好評だった「47都道府県の一番搾り」を更にバージョンアップして取り組む。サッポロビールは昨年「黒ラベル」「ヱビス」が伸長したが、「黒ラベル」発売40周年もあり、販促に力を入れる。サントリーは「ザ・プレミアム・モルツ」を5年ぶりに大刷新し、プレミアムビールを再び活性化させ、成長軌道に乗せる考え。