キリンビールは16日、米国ブルックリンブルワリーからブリューマスターのギャレット・オリバー氏を迎え、同社のクラフトビール市場への取り組みを発表した。同社は7日より、同ブルワリーの「ブルックリン ラガー」(缶・大樽)の販売を開始(既報)。6月にはボトルの発売を予定するほか、秋以降は日本限定リミティッドエディションのリリースも検討する。

2月に設立した合弁会社ブルックリンブルワリー・ジャパンの代表取締役社長内田健二氏(写真)は、「2021年にはわくわくするビール文化をキリンが創り出し、多様なビールを選び、多様な楽しみ方ができるようにしたい」と未来図を描く。1994年をピークに、ビール市場は減少しているが、少子高齢化や若年層のアルコール離れといった 

背景はあってもRTDやワイン、ネオ日本酒など伸びているカテゴリーは確かにある。「つまり、ビールの魅力がほかのお酒と比べて低いからだ。今後は、価値観を同じくする全国のクラフトブリュワーや飲食店・小売店らと共に思いを届け、日本のビール市場を活性化させたい」(同氏)。

同社でもSNSなど多様なメディアを使ったクラフトビール市場の活性化でビール市場の変化を促進するとともに、「グランドキリン」「スプリングバレーブルワリー」など自社有力ブランドの育成、さらに国内外の有力ブランドとの協働で、カテゴリーの活性化に取り組む。

また、今年は「クラフトビール非飲用者からのエントリー促進」を最重要課題ととらえ、「タップマルシェ」の導入でクラフトビールを体験できる場の展開を加速し、間口を拡大。「業務用市場でのトライアル需要で新しいビールとの出会いを促し、良質な体験を家庭内消費につなげたい」(同氏)。