ビール酒造組合などが発表したビール5社の1~3月期のビール類の課税出荷は、前年比0.7%減の8,014万c/s(大瓶20本換算)となった。ほぼ前年並みだが、1月単月は後述するとおり、特殊要因による106.7%であり、実際の消費実態とは若干の乖離がある。2016年10月~17年3月までの半年分で比較すると、2.2%減であり、ほぼ近年のトレンドである97~98%になる。

各社、ゼロからの新製品はほとんどなく、春デザインラベルやアンブレラ商品が多かったが、需要を刺激するには至っていない。

販売数量ベースでは、1月は106.7%。一昨年の12月に政策的な在庫出荷があり、その反動で昨年1月は前年比90.5%となっていたこ

との裏にあたる。営業日数は変わらない。

2月は95.8%。政策在庫の反動の裏は落ちつき、昨年の閏年に比べて当然、営業日が1日少なくなるため、ほぼ近年のトレンドに戻った数字となった。2月21日に「クリアアサヒ 贅沢ゼロ」が発売された。

3月は98.9%。営業日数は前年と同じ。3月14日発売の「スーパードライ エクストラハード」、同日発売の「新ザ・プレミアム・モルツ」などが発売された。樽生は3月単月が101%、1~3月で100%とみられる。「3月後半から暖かくなったこともあり、上向いている感触」という声が複数のメーカーから聞かれた。

各社別の1~3月累計の販売概況をみると、アサヒビールは100%と前年並み。「スーパードライ計」101.2%、「スタイルフリー計」101.5%、「クリアアサヒ計」107.3%と、主要ブランドがいずれも好調だ。

キリンビールも100%と前年並み。「一番搾り計」100%、「淡麗計」102%、「のどごし計」100%と、こちらも主要ブランドが軒並み前年をクリアしている。

サントリービールも前年並み。5年ぶりにリニューアルし3月14日に発売した「ザ・プレミアム・モルツ」は107%、缶容器だけでいえば約6割増となった。

サッポロビールも100%と前年並み。「黒ラベル計」101%、「ヱビス計」111%、「麦とホップ計」99%。