2017年1~6月(上半期)累計のビール5社のビール類課税出荷数量は、前年比1・3%減の1億9025万c/s(大瓶20本換算)となった。大手4社ともマイナスだった。狭義のビールは1・4%減で2年ぶりマイナス。15年累計の19年ぶりプラスの流れがやや停滞し、16年累計は2・0%だったとはいえ、近年の流れからは決して悪くない数字だ。各社、ビール強化の施策が歯止めをかけている。

新ジャンルは同期で4年連続のマイナスだが0・7%減と健闘した。構成比は前年同期比でビールが0.1ポイント(P)減り、発泡酒が0.1P減り、新ジャンルも0.2P増やした。改めて、価格志向が根強いことを示した。

大手4社の販売ベースでは、1月は昨年の政策在庫反動の裏で6・7%増でスタートを切り、2月は昨年の閏年の裏で4.2%減、3月は新製品が多く1.1%減にとどめたが、4月はGWの並びで下旬の出荷が落ち込んで4.2%減、5月は6月の改正酒税法の施行を前に予想以上の仮需が発生し12.5%増、6月はその反動で10.7%の減だった。

改正酒税法の影響はあるとはいえ、1~6月で1.3%減は、近年のトレンドからすれば妥当であり、7月以降の需要刺激策に期待がかかる。

2017年1~6月累計のメーカー間シェアは、アサヒビールが39.5%で同期で8年連続のトップ。前年同期比0.3ポイント(P)伸ばした。4年連続のシェアアップ。キリンとの差は7.8P。前年同期は7.1Pだった。キリンは0.4P減らし、サントリーは0.1P減らし、サッポロとオリオンは変わらず。

ジャンル別では、ビールはアサヒ0.6P減、キリン0.1P増、サントリー0.4P減、サッポロ1.0P増、オリオン変わらず。サッポロが1.0Pアップした。新ジャンルがアサヒ1.6P増(同期で5年連続のシェアアップ)、キリン1.4P減、サントリー0.3P増、サッポロ0.5P減、オリオン0.1P減となる。

メーカー別の課税数量は、アサヒビールは前年比0・4%減、同期で2年ぶり減。新ジャンルは「クリアアサヒ」ブランドの好調で4・7%増。

キリンビールは2・5%減、同期で2期連続の減。「一番搾り」はビール市場平均を上回る1・0%減にとどめた。7月下旬製造分から「新・一番搾り」にフルリニューアルする。

サントリーは1・5%減。減少要因は「ザ・モルツ」の販売減によるもので、主力品は「ザ・プレミアム・モルツ」3・9%増、「金麦」0・1%増と好調。

サッポロビールは0・7%減。「黒ラベル」ブランド計は2・7%増。特に「黒ラベル缶」は13・5%増%と大幅プラス。「ヱビス缶」も8%増と好調だ。