ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)によると、現地の10月18日までに330の加盟ワイナリーがNVV の安否確認に答え、47ワイナリーが山火事による直接の被害を受けたことを報告。土地や建物に大きな被害のあったワイナリーは数軒に留まることがわかった。直接被害を受けたワイナリーの割合が大幅に増えることはない見込み。

初期対応部隊の消火活動が功奏し、東ナパ・西ソノマ郡アトラス火災の83%が鎮火された。ナンズ火災(ナパヴァレーの西側とソノマの東側、サンタローザで発生している5 つの山火事の総称)は80%が鎮火されている。カリストガの西とサンタローザの北で発生しているタブス火災は91%が鎮火された。

山火事による延焼は主に丘陵地(ヒルサイド)の森林で発生しており、ハイウェイ29とシルヴァラード・トレイルに挟まれたナパヴァレーの谷床平地(ヴァレーフロア)への影響は殆どなかった。ただ、年間を通して最も集客が見込めるこの時期に、ワイナリーや観光客相手のビジネスが休業を余儀なくされたことの影響は大きい。

ナパヴァレーでは山火事が発生した10月8日までに約90%の収穫が終わっていた。山火事が発生した時点ですでに始まっていたワイン造りは順調に進んでおり、安全に入ることのできるぶどう畑では摘み取り作業が継続して行われた。

今回の山火事は前例がなく、ワインへの影響はまだ完全に把握できていない。山火事発生後に収穫されたぶどうと、それらのぶどうで造られたワインについては研究所で検査し、煙による影響がないかなどを調べる。

また、前年までに生産されたワインの在庫は殆ど被害がなく、損失は最低限に留まる。2017年のワインの生産量は例年以下となることが予想されるが、干ばつや冷害などの要因で不作となった年の収穫量と同程度の水準になることが予想されている。ぶどう畑によっては樹の植え替えを余儀なくされる所もあるかもしれないが、まだ把握できていない。

〈被災地支援ツールを制作〉

NVV日本事務所の小枝絵麻さん、若下静さんは、「ナパヴァレーのワインを飲んでいただくことが、ナパヴァレーへの支援につながる」と、個人的な被災地支援活動としてツールを製作した。ワインボトルや募金箱に貼れる「ステッカー」と、そのデザインデータ(aiファイル)で、デザインデータは自由に編集できる。ステッカー・データは希望者に数量限定(飲食店・小売店10枚、輸入業者30枚まで)で送付。問合せ先は:Japan@napavintners.com