〈「高発酵技術」でよりビールらしい飲み口実現〉

キリンビールは1月23日に「のどごし」シリーズから、「のどごし STRONG」(500ml缶、350ml缶/オープン価格)を発売する。

同商品はアルコール度数7%の力強い飲み応えと、同社独自の「高発酵技術」で、のどにグッとくる力強い飲みごたえがありながら、スッキリとしたキレのある後味を実現した。パッケージには力強い味覚を感じさせる黒を背景に、商品特徴を瞬時に伝える「STRONG」と「アルコール7%」を視野性高く配し、ガツンとうまい飲みごたえを表現したデザインとしている。

商品が発表された20日には都内で同商品の発表会を開催。同社の山形光晴マーケティング部部長(写真左)が登壇し、同商品発売の背景や商品特徴などについて詳しく解説を行った。

〈ビール類に“ストロング”領域切り拓く〉

山形部長=現在の消費者の意識としては、将来への不安や値上げで高まる生活防衛意識から「賢い選択」を重要視する傾向がある。これまで相反していると思われていた二者が両立している商品やサービスが選ばれるようになっており、酒類市場においては「低価格」なのに「高アルコール」を両立したストロング系のRTD 商品が3年連続の2ケタ成長となっている。そういった商品がRTDカテゴリー内で占めるシェアは現在約56%。消費者の動向を見る限り、過半数を超えてもなおまだまだニーズは大きくなると考えられる。

ビール類でもストロング系へのニーズは緩やかながら増加傾向となっており、ユーザーからは「1本の満足度が高いものが飲みたい。ビールは好きだけど5%ではもの足りない」「ビールでもアルコール度数は気になる。1缶でもしっかりと酔いたいので」というような声もあり、「しっかりとした酔い」を求めるニーズが増えていることが分かる。ただし「(アルコール度数が高いことで)味のバランスが良ければいいが、単にアルコール感だけが濃くならないか不安」「アルコール度数が強いことはいいが、ビールのおいしい味がまず一番」「アルコールが高くなると、味にどう影響があるか気になる」というような声もあり、高アルコールビール類でも「ビールとしての旨さ」が期待されている。

現在ビール類市場におけるアルコール度数が7%以上の商品シェアは1%に満たないが、ユーザーからの期待があるのは事実。そういったユーザーの期待に応えるため、「酔い」「飲みごたえ」「うまさ」を兼ね備えた「のどごし STRONG」を発売することとなった。同商品を投入することでビール類にもストロング領域を切り拓き、市場の活性化を図っていく。

〈ビールの様な自然な香味バランスを実現〉

山形部長=今回発売する「のどごし STRONG」だが、40代男性をコアターゲットとして設定。コンセプトは「ガツンとうまい飲みごたえで、1日をスカッと締めくくってくれる“のどごしストロング”」を標榜する。味わいとして目指したのは「ストロングさ」と「ビールのようなうまさ」を両立すること。そのため、アルコール度数を上げる方法としては大麦スピリッツの量を増やすのではなく、酵母の能力を活かした高発酵技術を採用。アルコール感を突出させない、ビールの様な自然な香味バランスを実現。他社も同コンセプトの商品を発売し好調なようであるが、当社としては高発酵技術による味わいを訴求することで、既存商品との差別化を行っていくつもりである。

年間の売り上げ目標としては350万ケース(大瓶換算)としており、発売前から「ビール類のストロング領域の幕開け」を大々的にニュース化。タレントを起用したTVCM や交通・野外広告を展開するほか、動画サイトやSNSで徹底的に告知を行うことで商品の認知度の向上を狙い、目標達成を目指す。

〈酒類飲料日報2017年11月21日付より〉