サントリーワインインターナショナルは12日から、セブン-イレブン限定で新しいワインシリーズ「ワールドプレミアム」6種を発売する。6月より首都圏を中心とした約3,000店舗でテスト販売していたが、全国に販売エリアを拡大するもの。8日には同シリーズの商品説明会を東京・ワインワークス南青山で実施。同社輸入ブランド部課長三宅智子氏が開発コンセプトと商品の概要を、セブン-イレブン ジャパン商品本部飲料・加工食品部チーフマーチャンダイザーの上條智氏が開発のきっかけを概略以下のように説明した。

上條氏=セブン-イレブンのワインは、初心者向けの「セブン プレミアム」シリーズが主流だが、「近くて便利」な場所で、こだわりのワインを選んでほしいとの思いがあった。だが、ワインは土地の料理に合わせることが多く、海外のワインが日本の食卓にあうかどうかは疑問だった。そこで、日本市場を知るサントリーと共に、本格感あるプレミアムワインを2年間かけて開発。「さあ、世界のワインを旅しよう。」をコンセプトに、厳選した6産地をラインナップした。セブン-イレブンの食材とのマリアージュも提案する。

三宅氏=日本のワイン市場は拡大しているが、まだデイリーワインから脱却できないでいる。経済的な理由だけでなく、どれを買えばいいかわからないという消費者の悩みも理由のひとつだろう。

「生活を変えずに気軽にワインを楽しんでもらう」ために、セブン-イレブンと共同開発した「ワールドプレミアム」シリーズは、長期にわたり信頼関係を築いてきた海外の提携先とともに、しょうゆやみりん、砂糖を使った日本の食文化特有のキーワード「うまみ」をキーワードに商品設計。「わかりやすさ」を大切に、日本人になじみがあり、人気の6産地を選んだ。また、コンビニエンスストアでの選びやすさを重視し、世界でも類のない統一感あるラベルを採用。このシリーズを基本にすれば、自分でもワインが選べるようになる。そんな「消費者の指標になる」シリーズを目指した。
人気の6産地を厳選、セブン-イレブンの食材とのマリアージュも提案

〈人気の6産地を厳選、セブン-イレブンの食材とのマリアージュも提案〉

会では、それぞれのアイテムごとに、セブン-イレブンで購入できるマリアージュ食材も提案した。以下、アイテムごとに紹介する。

◇樽が香る本格ボルドー「フランス ボルドー」(1,380円・税込)
カステル社と共同開発。通常のボルドーよりワンランク上のボルドー・シュペリュールのぶどうを使い、フレンチオークで最低12カ月熟成したワインを3割ブレンドして丸みを出した。「金のビーフシチュー」のほか、あんことの相性もお勧め。

◇贅沢な肉厚キャンティ「イタリア キャンティ」(1,440円)
カンティーネ レオナルド・ダ・ヴィンチとの共同開発。酸よりもやや甘さのある感じを好む日本人の味覚を考慮し、発酵中にワインの一部を抜き取り果汁に対して果皮や種の比率を高めるサラッソ製法を採用。また、10カ月樽熟原酒を10%使用し、複雑さと重厚な風味を出した。「ミートソースドリア」と。

◇爽やかピュア「ドイツ リースリング」(1,380円)
ファルケンベルク社と共同開発。心落ち着く甘い香り、ピュアで透明感のある味わい。「ほぐしサラダチキン」と共に。

◇香り高い豊潤「オーストラリア シラーズ/ヴィオニエ」(1,380円)
オックスフォード ランディングと共同開発。シラーズとヴィオニエを発酵段階で混醸することで調和のとれた味わいを実現。黒胡椒を添えた「スモークタン」と。

◇カルメネールの真骨頂「チリ カルメネール」(1,380円)
ビニャ・マイポ社との共同開発。どう差別化するか、カルメネールが本来持つ果実味をどう出すかで、一番苦労したアイテム。ラベルヴァレーとマウレヴァレーのぶどうを組み合わせ、過度な樽熟を抑えた。「金の炭火焼きハンバーグ」とあわせて。

◇フレッシュな果実感と旨味豊かな辛口甲州「日本ワイン甲州」(1,780円)
サントリー登美の丘ワイナリーで醸造。山梨の複数エリアから個性の異なる甲州ぶどうを調達し、複数の酵母を使って多様な原酒を仕込み、アッサンブラージュした。和柑橘の香り、旨味のしっかりとした味わいとやわらかなバランスを実現。「やさいスティック」「おでん」に。

なお、セブン-イレブンが取り扱う酒類に占めるワインの売り上げ構成比は、8%。同チェーンでは現在、常温で54種、冷却棚で20種の推奨銘柄を持つ。同シリーズの取り扱いは店舗により異なるが、リーフレットをつけて展開する予定。販売状況を見てアイテム増も検討する。

〈酒類飲料日報2017年12月12日付より〉