メルシャンは19日、「2018年事業方針発表記者会見」を都内で開催。同社代表取締役社長代野照幸氏とマーケティング部長森裕史氏が昨年の概況と今年の活動方針について以下のように話した。

【2017年振り返り】 「日本ワインの育成」「注力ブランド強化」「ワインのすそ野拡大」と3つの柱を軸に活動を展開した。昨年140周年を迎えた日本ワインでは、自社管理畑の拡大やワイナリー新設の発表に加え、「シャトー・メルシャン」のブランドコンサルティングに大橋健一MWを起用するなど、さまざまな情報発信を行った。結果、「シャトー・メルシャン」は前年比6%増と伸長。注力ブランドの「カッシェロ・デル・ディアブロ」も、前年数量比12%増を記録。1月にリニューアルした「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」も4%増で、11年連続No.1を達成できた。すそ野拡大のために投入した「ワールドセレクション」も11月には年間目標の10万c/sを達成している。
メルシャン 17年実績と18年方針

【2018年活動方針】 数々のイノベーションで日本のワイン市場に貢献してきたことは我々の誇り。ワイン市場は、中長期的安定成長の潜在力があるが、イノベーションが大切になる。すべての領域でニーズを読み取り、挑戦を続けたい。

また、為替や原料の影響を受けやすいワインだからこそ、生産性を向上し、収益性を高めることも重要になる。売上拡大と生産性向上で、ワインのおいしい未来を創っていきたい。今年は、ファインワイン・中価格帯・国内製造デイリー、輸入デイリーと「すべての領域」でイノベーションを起こす。

今年の注力ブランドは、表のとおり。キリンのCSVコミットメントでは、「シャトー・メルシャン事業を中心に「地域社会への貢献」を進める。販売目標は前年比1%増の722万c/s。

2018年の注力ブランド

2018年の注力ブランド

【今年のワイン事業】「フロンテラ」に「プレミアム」投入、「カッシェロ」から小容量も
今年は、「基幹ブランドへの選択と集中」「ファインワイン・中価格への果敢なチャレンジ」「ワイン間口拡大へ新カテゴリー獲得」「シャトー・メルシャンのさらなる成長」の4つを活動の柱とする。輸入ワインNo.1のチリワインでは、価格帯別戦略を継続強化。「コンチャ・イ・トロ」各ブランドのさらなる価値浸透を図る。昨年50万c/s超となった「フロンテラ」では、2月に収穫や造りにこだわったワンランク上の「フロンテラ プレミアム」4品を投入。カテゴリーの活性化を図り、12%増の56万c/sを目指す。

昨年10万c/sを突破した「カッシェロ・デル・ディアブロ」でも立体的なプロモーションを進化させるとともに、2月にはトライアル需要を喚起する小容量ボトルと、ワインミドル層への提案として「レッドブレンド」を発売。6月と9月に季節限定品を投入し、広く認知されるワインブランドへ育成。13万c/sを目指す。日本ワインの目標は4万c/s。香港への輸出も好調な「シャトー・メルシャン」は、商品・産地・コミュニケーション強化で11%増目標。ファインワイン・中価格帯の注力ブランドでは、「ロバート・モンダヴィ」でアンバサダーを採用し、物語性を再訴求。ビオワイン「ドメーヌ・カズ」にはエントリーレンジとなる新商品「ベル・フルール」を投入し、間口拡大を図る。

〈酒類飲料日報 2018年1月22日付より〉