千葉市の幕張メッセにて「スーパーマーケットトレードショー2018」が2月14日に開幕し、16日まで開催される。酒類では春夏向けの提案を中心に、様々な商品が紹介された。

〈清酒は様々な切り口で「生酒」提案、顧客層の開拓を試みる―大手卸〉
国分と三菱食品、日本アクセスの3社は競い合うように非加熱の清酒「生酒」を提案。充実したチルド流通網を持つ日本アクセスは同社が企画・販売する生酒を提案。今回は老舗の漬物店「酒悦」と共同開発した福神漬やザーサイ、キムチと合わせ、来場者に同社の生酒の飲用体験の場を提供。「今回の展示会では多くの方が来られるということで、そのチャンスをものにするべく生酒に一点集中してその魅力を訴求している。また、酒悦と開発し、“Delcy"ブランドで発売する漬物についても従来の様なご飯の添え物としてではなく、しっかりとおつまみに資するようなものとなっている。当社が企画・販売している生酒とも相性はピッタリなので、こちらについてもあたらしい切り口の商品として提案を行っていきたい」と同社担当者。
三菱食品の自社企画 生酒「生冷(きれい)」

三菱食品の自社企画 生酒「生冷(きれい)」

日本アクセスと同様にチルド流通網に自信を持つ三菱食品も自社企画の生酒を提案。ガラス細工の「切子」をイメージするような青色を基調としたボトルに「冷やして、するする、飲みやすい」をキャッチフレーズにした生酒「生冷(きれい)」を提案。同社の酒類担当者は「同シリーズは金沢の福光屋、山梨の萬屋醸造店(春鶯囀)、伏見の玉乃光酒造の3社とつくり上げた商品で、それぞれ“やわらか"“あまくち"“ からくち"と商品特長を分かりやすく表現。生酒でないと出すことができない飲み口の良さやフレッシュさを視覚的に訴えるため、ボトルのデザインにもこだわった。ターゲットは20~30代の女性を中心に考えている。今回提案を行うのは3種類だけだが、今後の拡充も検討している」と説明。

国分は“売り場をマンネリ化させない”商材として生酒を提案

国分は“売り場をマンネリ化させない”商材として生酒を提案

酒類卸最大手の国分は「売場をマンネリ化させない」商材の1つとして生酒を提案。同社は300ml以下の容量に加え、720mlの中容量帯にも注力。同社の担当者は「食材にも春夏秋冬あるのと同様に日本酒にも季節感を訴求した提案が必要となってくる。今回は地酒蔵元会加盟のメーカーの多彩な商品の中から“売り場をマンネリ化させない"為の商材を提案。これからの季節であればフルーティーでフレッシュ、口当たり滑らかな生酒がその中心となる」と春に向けた提案を行う。

日本酒販のブースでは鹿児島大で焼酎について学ぶクリストファー・ペレグリニ氏が本格焼酎の魅力を訴求

日本酒販のブースでは鹿児島大で焼酎について学ぶクリストファー・ペレグリニ氏が本格焼酎の魅力を訴求

〈焼酎は「西郷どん」など様々な提案、ペレグリニ氏も焼酎の魅力訴求〉
日本酒類販売は本格焼酎を中心に提案。同社の担当者は「本格焼酎の消費量は年々減少しているが、これまでにない提案を行うことで需要を増やしていきたい」と話す。

同社のブースでは今年の大河ドラマ「西郷どん」に関連した鹿児島県産の焼酎や、三和酒類「いいちこ」でレモンサワーなどを提案するほか、焼酎利き酒師の資格を持ち、現在も鹿児島大学で本格焼酎について学んでいるアメリカ出身のクリストファー・ペレグリニ氏が本格焼酎の魅力を訴求。

「ワインや清酒であれば、売場のPOP などで味の特徴が分かりやすく書いていたり、相性の良い料理の紹介をしていることも珍しく無くなったが、本格焼酎はそこまでできていないのが現状。「芋」や「麦」、「米」と言った素材ぐらいしか、ユーザーが選ぶ基準が無かったのではなかろうか。そういった問題を解決すべく、今回の展示会では商品特長を一言のコメントにまとめ、POPの様にして商品提案事例を展示している。セミナーでも飲み比べを行って頂き、実際にその違いを確かめてもらっている」ペレグリニ氏。

三井食品が三島食品とコラボした「三島のゆかり使用チューハイ」

三井食品は三島食品とコラボした「三島のゆかり使用チューハイ」を紹介

三井食品は、三島食品とコラボレーションした「三島のゆかり使用チューハイ」の試飲に並ぶ方が引きも切らなかった。アルコール5%、発売日2月27日。赤しそふりかけ「ゆかり」の原料となる赤しそ生姜から抽出したエキスを使用。「卸売業だからできる発想、ネットワークで、市場にない商品をこれからも開発、提案していく。第2弾、第3弾と市場に挑戦していきたい」(同社)。

伊藤忠食品は家庭用に本格発売を開始している「ミオネット」を紹介

伊藤忠食品は家庭用に本格発売を開始している「ミオネット」を紹介

伊藤忠食品は、業務用のみならず家庭用にも本格発売を開始している「ミオネット」を会場を圧倒する大看板で紹介。世界No.1プロセッコ(2016年、IWSR 調べ)となったことをあまねく知らせた。14日に発表されたワインコンクール「SAKURA アワード」の結果においても「ミオネット プレステージコレクションヴァルドビアデーネDOCG プロセッコ スペリオーレ エクストラドライ」が金賞を受賞している。その他、台湾のウイスキー「カバラン」や、ナッツの量り売りの売場を提案。食品のEC 事業者とサプライヤーをつなぐ新プラットフォーム「Foodlive」を初披露した。


〈酒類飲料日報 2018年2月15日付より〉

 

【関連記事】
第52回「スーパーマーケット・トレードショー2018」幕張メッセで開幕/冷食