日本酒造組合中央会が発表した3月の清酒の課税移出数量は、45,622klで前年比8.5%減となり、5カ月連続のマイナス。下落幅についても前月(6.3%減)を上回った。

タイプ別で見ていくと、吟醸酒は2カ月連続でマイナス。2017年では清酒の数量減にブレーキを掛ける「頼みの綱」となっていたが2018年は不調が続いている。1~3月累計に関しても1.3%減でマイナスとなった。

吟醸酒に含まれる純米吟醸酒の数量も0.7%減となり前年比マイナス。2013年3月以来5年ぶりのマイナスとなったが、出荷数量2位の山口県、4位の京都府、6位の秋田県、7位の福島県などのマイナスが響いた。累計については1.5%増とプラスを保ってはいるが、このムードが続けば2011年1~4月以来のマイナスとなることも考えられる。

純米酒は8.4%減とこちらも不調が続く。出荷数量がトップ3の兵庫県、京都府、新潟県が軒並み2ケタ減となっており、大容量パック入り純米酒の需要が落ち着いたためと見られる。本醸造酒は12.0%減で、2ケタ減は2017年7月以来。普通酒も8.9%減。

県別に見ていくと、数量が大きい順から兵庫県(10.6%減)、京都府(8.0%減)、新潟県(8.1%減)、埼玉県(1.8%減)、千葉県(4.8%減)とプラスとなっている県は無し。なお、全体で数量を伸ばしたのは岩手県(8.3%増)と、佐賀県(4.0%増)の2県のみ。

輸出は依然好調をキープし、今月も15.9%増。数量は2,188klで埼玉県全体の出荷数量を少し上回る程度。累計でも14.4%増。

〈酒類飲料日報 2018年5月9日付より〉

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