18日に発売が発表されたサッポロビールのRTD「99.99(フォーナイン)」だが、19日付の記事にもあるように、14年ぶりとなるTVCMを制作したり、同商品の為に純度が99.99%のウオッカを開発したりとかなり気合が入っていることが分かる。加えて、RTD商品として初めてビール類で使用される「縦組みの五稜星のロゴマーク」を採用し、パッケージ中央上部に堂々と配した。ちなみに同社RTDの商品は“★”の右に“SAPPORO”の文字が入ったデザインを使用している。
サッポロビール「99.99(フォーナイン)」

サッポロビール「99.99(フォーナイン)」

「ビールで使われている伝統的なロゴを使用した」と聞くと記憶に新しいのが、キリンビールが4月に発売した「キリン・ザ・ストロング」も「聖獣」を初めてRTD商品のパッケージに配した。発表記者会見ではそういった部分などから、同商品にかける「覚悟」が感じ取れた。また、「キリン・ザ・ストロング」ではTVCMに西島秀俊さんを起用しており、長谷川博己さんを起用する「99.99」とも少しイメージが重なる部分がある。

キリンビール「キリン・ザ・ストロング」

キリンビール「キリン・ザ・ストロング」

とはいえ、「キリン・ザ・ストロング」はキリンビール独自の“トリプルハード製法”により、「旨み」を前面に押し出した商品。一方の「99.99」は高純度ウオッカ由来の“研ぎ澄ました”クリーンさが味わいの特徴となる。両商品メインターゲットはストロング市場の中心的ユーザーである40~50代の男性なのだが、上記の通りアプローチの方法は全く異なる。

ところで「聖獣」をデザインに配した「キリン・ザ・ストロング」は先日、同社史上2番目の販売スピードで当初年間目標の600万ケースの6割に当たる350万ケースを達成。その好調を受けて年間目標を700万ケースへ上方修正することを発表。POS データ上でも今年発売したRTD商品の中では最も売れ筋商品となっており、キリンビール史上「氷結」に次ぐスピードで成長をしている。

さて、サッポロビールの「覚悟」が詰まった「99.99」は群雄割拠入り乱れるRTD市場の中でどれほど存在感を見せつけられることが出来るだろうか。8月28日の発売が非常に待ち遠しい。

〈酒類飲料日報 2018年7月20日付より〉