JA全農おかやまと岡山県酒造好適米協議会、岡山県酒造組合は24日、ホテルグランドパレスで「第10回 雄町サミット」を開催した。同イベントは岡山県産の「雄町」を用いた日本酒歓評会で、今年は134メーカーから207点(吟醸酒の部:137点、純米酒の部:70点)が出品された。優等賞を受賞した商品は表参照。イベントでは「雄町」の生産者から蔵元、酒販店、料飲店などの関係者に加え、雄町で造られた日本酒愛好家である「オマチスト」も多く参加し、約660名が会場に駆け付けた。
第10回「雄町サミット」日本酒歓評会 優等賞(純米酒の部)

第10回「雄町サミット」日本酒歓評会 優等賞(純米酒の部)

10回目の開催を記念した「特別企画」として催されたパネルディスカッションでは、日本酒輸出協会の松崎晴雄会長がコーディネーターを務め、パネリストとして山形県酒造組合の小関敏彦特別顧問、はせがわ酒店の長谷川浩一代表取締役社長、岡山県在住の日本酒ライターである市田真紀氏が登壇。それぞれが「雄町」の魅力や特徴、今後の課題などについて語った。

パネルディスカッションに先立って、主催として挨拶を行った岡山県酒造好適米協議会の岩藤英彦会長は「平成20年から開始した“雄町サミット”が節目の10年を迎えることができた。ひとえに関係者の皆様のおかげと思っている。今回も全国の杜氏が腕によりをかけた雄町を使用した日本酒が、200点以上出品されている。また、多くの方に来場頂いており、雄町を愛する人が増えていることも喜ばしい。生産地として今後もしっかりと高品質な雄町を供給できるように頑張りたい」と来場者に挨拶をした。

〈きれいな中に柔らかなふくらみがあり、上品な味わいのものを優等賞に選出〉
今回の歓評会で審査委員長を務めた日本酒造組合中央会の濵田由紀雄理事は今回の審査を以下のように講評した。

濵田理事=雄町は深い味わいで有名な酒米。日本酒はワインと違い、原料であるお米自体に香りや甘みが少ない為、日本酒の造り手は原料の性質をいかにお酒に反映させるかという技術が必要となる。4時間ほどかけて207点を審査させてもらったが、雄町は非常にやわらかいお米のため水を吸いやすい。そのようなお米で日本酒を造るとなると大変な技術が必要となる。

吟醸酒の部と純米酒の部の2部門あったが、きれいな中にも柔らかなふくらみがあり、上品な味わいがあるものを優等賞に選出。他の酒蔵についてもそこを目指して今後も頑張ってほしい。また、雄町は造り手の考えやコンセプトで全く違うお酒になる。それぞれの蔵が出す雄町の魅力を味わってもらえればと思う。

〈酒類飲料日報 2018年7月27日付より〉