第16回目となる「日本ワインコンクール」の審査結果が7月31日、東京で発表された。

今年は昨年より1県多い24道府県の104ワイナリー(昨年99ワイナリー)から787点(同726点)が出品され、全体の77%(同74%)にあたる80ワイナリー、42%(同43%)にあたる328点(同315点)が入賞した。
「日本ワインコンクール2018」金賞・部門最高賞・コストパフォーマンス賞 受賞ワイン ※黄色の欄=部門最高賞、○=コストパフォーマンス賞(銀賞以上で2,000円未満の最高点に与えられる)

「日本ワインコンクール2018」金賞・部門最高賞・コストパフォーマンス賞 受賞ワイン ※黄色の欄=部門最高賞、〇=コストパフォーマンス賞(銀賞以上で2,000円未満の最高点に与えられる)

〈生産者別の金賞最多はメルシャンの5点〉

金賞は昨年より4つ減り22点、銀賞は88点(昨年76点)、銅賞は189点(同186点)だった。表彰式と公開テイスティングは8月25日、甲府富士屋ホテルで開催される。また、今年は新企画として20代限定のセミナーを開催する。

昨年より審査の精度向上のため、一次審査を廃止し、本審査のみを実施。また、甲州カテゴリーで、「辛口」「中甘口」の区分を外し、「甲州」に一本化している。

県別にみると、最多受賞は山梨の138点。次いで長野61点、山形29点、北海道25点だった。

生産者別の金賞最多受賞はメルシャンで5点、次いでマンズワインが3点の順。「グランポレール山梨甲州樽発酵」「ジャパンプレミアム津軽産ソーヴィニヨンブラン」「源作印 甲州シュール・リー」は3年連続で金賞を受賞した。2016は難しいヴィンテージだったこともあり、欧州系品種赤は大手が独占。一方、欧州系白は全国から幅広く受賞した。

発表会では、実行委員会長奥田徹氏(山梨大学ワイン科学研究センター長)と、審査委員長の後藤奈美氏(酒類総合研究所理事)が会見。

実行委員会長・奥田徹氏、審査委員長・後藤奈美氏

実行委員会長・奥田徹氏、審査委員長・後藤奈美氏

奥田氏は、「近年は700点前後の出品があり、コンクールが、ワイナリーにとってひとつの目標になっていることがうかがえる。国内外に向けて日本ワインの素晴らしさを伝えていきたい」と述べた。

後藤氏は講評として、「欧州系赤はメルローが最多出品。2016はカベルネ・ソーヴィニヨンにとって難しい年だった。シラーやカベルネ・フランのポテンシャルに期待したい。欧州系白は6割がシャルドネ。広島から初の受賞も出た。ソーヴィニヨンブランとケルナーも良かったが、全体の10%に欠陥が見られたとの声もある。甲州は、全体的に質が高く、スタイルの広がりが見られる。樽を使ったワインも良くできていた。国内改良赤では、マスカット・ベーリーAに重いスタイルが多かったが、ブレンドによるチャレンジも見られた」。「10月より日本ワインの新表示がスタートする。品質とコストパフォーマンスにおいてさらなるボトムアップが必要。栽培醸造技術の向上が望まれる」と述べた。

〈酒類飲料日報 2018年8月2日付より〉