キリンが2001年から運営しているインターネット上の仮想大学「キリンビール大学」はこのほど、世界各国のビール協会などに対して独自に実施したアンケート調査と最新の海外資料に基づき、計171の世界主要国及び各地域について2017年のビール生産量をまとめた。
2017年の国別ビール生産量

世界のビール生産量は約1億9090万kl(前年比0.1%減)となり4年連続で減少。なお、東京ドーム(124万kl)約154杯分に相当する数量が世界中で生産されている。

地域別では、アジアが全世界の生産量の32.5%に当たる6199万klで9年連続のトップ。次いでヨーロッパが5145万kl(シェア27.0%)。ブラジル・メキシコなどが数量を伸ばした中南米は3553万kl(18.6%)、クラフトビールの構成比が高めの北米(アメリカ・カナダ)は2398万kl(12.6%)となった。

国別生産量トップは中国で3978万kl。前年比では3.9%減だが、依然として2位のアメリカ合衆国を引き離し1位をキープ。調査によれば中国は消費者の需要が成熟し、飽和した影響を受けて総生産量は減少したものの、中高価格帯の商品は好調に推移。

2位のアメリカは2177万kl(11.4%)で前年比2.6%減だが、北米の数量のうち90.8%はアメリカ合衆国で生産されている。25位圏内で最も数量を伸ばしたベトナムは437万klで15.4%増。順位も前年の10位から9位へと上昇した。この急成長の背景には同国の17年の経済成長率が6.8%となり、08年以来最も高い成長率を記録。経済成長に伴い、消費動向が活発になったためビール摂取量が増加したためと見られる。

〈食品産業新聞 2018年8月23日付より〉