日本洋酒酒造組合がまとめた1~6月の国産洋酒の出荷は、合計で前年比8%増。なかでもウイスキーは11%増で、洋酒市場全体をけん引した。ウイスキーカテゴリーというくくりで見ると、ハイボール缶も好調で、ウイスキーの市場は広がっている。

各社で出荷調整が続く国産のプレミアムカテゴリーは減少したものの、エコノミー~スタンダードラインは好調に推移。キリンの「富士山麓樽熟原酒50°」は16%増。今月、マチュレーションピークを迎えた原酒をブレンドしたプレミアムカテゴリーの「富士山麓 シグニチャーブレンド」を発売し、さらなるブランド認知拡大を狙う。業務用需要の大きい「オーシャンラッキー ゴールド」が21%増となった。

サントリー「角瓶」ブランドも7%増。「トリス」は17%増。プレミアムラインでは「知多」が好調に市場を広げている。

アサヒ「ブラックニッカ」では都内の料飲店先行で、漬込みウイスキーを使うハイボール「ジャーハイ」の提案を開始。上半期は2%増で、6年連続の過去最高売上更新を狙う。

輸入ウイスキーは、国産以上に好調だ。輸入通関実績を見ても、ウイスキー(原酒・製品)は1~6月23%増と大きく伸長した。主要輸入ブランドの多くが2ケタ増を記録している。ウイスキーカテゴリー最大ブランドのサントリー「ジムビーム」は上半期、ブランド全体で27%増と絶好調。ローラさんを起用した広告で、親近感と時流感あるブランドイメージを確立した。

「ハイボール、スコッチで」のコピーとともにハイボール缶を発売したキリンの「ホワイトホース」。ハイボール缶効果を受け、缶を除いても13%増と大きく伸長した。また、「ジョニーウォーカー ブラック」も17%増と2ケタ増を記録している。

アサヒのアメリカンウイスキーも好調で、「ジャックダニエル」11%増、「アーリータイムス」20%増、母数は少ないものの、「ウッドフォードリザーブ」が53%の大幅増を記録した。「ウッドフォードリザーブ」では、その飲みやすさを活かし、グローバルで展開するカクテル「ジェントルマンズサワー」のプロモーションを開始。アメリカンウイスキーカクテルを通して、その世界観を伝える。

〈酒類飲料日報 2018年8月29日付より〉