アサヒビールは11月15日、ボージョレ・ヌーヴォ解禁イベントを御茶ノ水テラスSUPER “DRY”で開催した。

同社が取り扱う「アンリ・フェッシ」より醸造責任者のローラン・シュヴァリエ氏が来日。今年の収穫について概略以下のように説明し、エノテカ取扱いを含む4種の新酒とクリュ・デュ・ボージョレ1種を紹介した。フリーテイスティングでは、「アンリ・フェッシ」の新酒9種と2013年ヴィンテージのクリュ・デュ・ボージョレ4種も披露した。「アンリ・フェッシ」では伝統的にマセラシオン・カルボニックを行っていない。同社の「ボージョレ・ヌーヴォ」を含む新酒の輸入数量は今年47,500c/sで前年比7%減。なかでもヴィラージュの比率が35%から40%に上がっているという。

シュヴァリエ氏=今年は収量・質ともに良く、バランスの良い年だった。収量はとても多く、昨年より20%増の50hl/ha。収穫には2週間かかった。仕上がりはやわらかく、赤系果実よりもカシスや桑の実など黒系果実のニュアンスが強く感じられる。スタンダードな「ボージョレ・ヌーヴォ」は、色からも熟度が感じられると思う。「ヴィラージュ・ヌーヴォー・アンフォゲッタブル」(エノテカ扱い)は飲み口が濃く、フィニッシュも長め。創設者の娘の名前をとった「ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー”マリオン“」は、フルーリーの限定した区画のぶどうを使用。凝縮感がある。「オマージュ・ア・アンリ・ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォ」は、初代がいた頃の樹齢80~100年のぶどうを使用した。インパクトのある味わい。今からでも飲めるが、6~7年後が飲み頃。

ヌーヴォー用のぶどうはボージョレでも粘土石灰質土壌を持つ南側で収穫するが、クリュ・ボージョレは花崗岩とシスト土壌。なかでも「フルーリー」は花崗岩土壌の特徴が良く出る。ボージョレのワインには、日本の食材に合うフィネスがある。今回は寿司とペアリングしたが、とてもよく合った。

〈ボージョレで収量制限、ヌーヴォーの数量も規定〉
シュヴァリエ氏によると、ボージョレ委員会では今年から、以下の収量制限を規定した。ボージョレ60hl/ha、ボージョレ・ヴィラージュは58hl/ha、クリュ・ボージョレは56hl/ha。うち、ヌーヴォーを造ることができるのは、ボージョレで26.4hl、ヴィラージュは25.52hl。日本向けの輸出だけでなく、フランス国内の消費も減少傾向にあり、ボージョレの生産者は心配している。今後は品質のさらなる向上に努めたいと、収量制限が導入されたという。

〈酒類飲料日報 2018年11月19日付より〉