「ウイスキーフェスティバル2018」初の2日間開催、出展社数も過去最大

ウイスキー文化研究所は11月24・25日の両日、「Whisky Festival 2018inTokyo」をベルサール高田馬場で開催。2日間で約8000人の来場があり、盛況だった(前回は一日開催で約4,900人)。

2007年の初開催以来、初の2日間開催。過去最大の80社以上が出展した。プロフェッショナル・バーテンダーズ機構が協力。アサヒビール・キリンビール・小正醸造・サントリースピリッツ・中国醸造が協賛。有料セミナー(4,000円)は2日間で16本。サントリースピリッツ福與伸二氏、ニッカウヰスキー佐久間正氏、ベンチャーウイスキー吉川由美氏、厚岸蒸留所立崎勝幸氏らによるセミナーは早々に売り切れとなり、関心の高さがうかがえる。

同所代表土屋守氏は、「昨年はキャパオーバーで混雑し、一日では見回りきれなかったと多くの声をいただいたことから、初の2日間開催に踏み切った。ウイスキーのブームは愛好家に支えられている。パンフレットも内容を充実させ、日本の蒸留所マップも掲載した。来年には東京ウイスキー&スピリッツコンペティションも開催する。ウイスキー市場をさらに盛り上げていきたい」と話す。

ウイスキー文化研究所・土屋守代表

ウイスキー文化研究所・土屋守代表

アサヒビールは、「ブラックニッカ」などの国産ブランドと今年より取り扱いを始めた「ベンリアック」などのスコッチを紹介。「ジャックダニエル」「ウッドフォードリザーブ」ではカクテルも提供した。
 
キリンビールは「富士山麓」の樽を用意したほか、「ジョニーウォーカー」「シングルトン」にフォーカス。国分グループはインドウイスキー「ポール・ジョン」で差別化。
 
サントリーは「グレンフェディック」をはじめとする「世界5大ウイスキー」を訴求した。MHD モエ ヘネシー ディアジオは、「タリスカー」スパイシーハイボールや「アードベッグ」のカクテルなどを提供。
 
リードオフジャパンは台湾ウイスキー「カバラン」からマスターブレンダーを迎え、セミナーも開催。
 
日本のクラフト生産者では、ベンチャーウイスキーや厚岸蒸留所、ガイアフロー、三郎丸蒸留所、安積蒸留所などに加え、桜尾のジンや佐多宗二商店のアブサンなど、ウイスキー以外の出展も目立った。
 
〈酒類飲料日報 2018年11月27日付より〉