「アサヒ 極上〈キレ味〉」、“本格・すっきり爽快”の新需要を創造へ

アサヒビール・平野伸一社長(左)、女優・米倉涼子さん(右)
アサヒビールは、29日から新ジャンル「極上〈キレ味〉」を発売するが、それに先駆けて28日に新CM発表会を開催した。CMキャラクターには、女優の米倉涼子さんを起用。冴えるシャープなキレと麦100%の飲みごたえを伝えるTVCM「極上の驚き」篇と「極上のうまい」篇を29日から全国で放映する。

発表会では、まず平野伸一社長が登壇し、ビール類カテゴリーの今後の戦略を説明した。「本年は基幹ブランドの強化と新需要の創造がテーマだ。スーパードライは、中長期的に“THE JAPANBRAND”として最高の品質の提供と、飲用機会の拡大を図る。300万人規模に向けたサンプリングを開始するなどで、足元は、110%を超えており、大変好調だ。

一方で、お客様の低価格志向は引き続き拡大しており、2020年から26年まで段階的に税率が一本化されるなど、これまでにない構造変化が予想される。そこで、中長期的にはクリアアサヒを基幹ブランドとしていくが、加えて、新たな価値の創造を進めていく。それが“極上〈キレ味〉”だ。これまでの市場にはなかった本格的かつ高品質だ。ビールに近い飲みごたえで、プレゼンスの拡大につながる。

TVCMは、幅広い分野で活躍し、幅広い年代から支持されている米倉涼子さんを起用した。本格感と冴えるキレ味を伝えるにはこの上ない方だ。すでに一斉時出荷で50万ケースを上回る受注で、順調な滑り出しだ。年間目標は300万ケースとしているが、TVCM、販促で目標を上回る達成を目指す」と述べた。

続いて、枝伸ビールマーケティング部長が商品説明を行い「新ジャンル市場のブランド価値MAP をみると、“気軽・すっきり爽快”“気軽・コク/味わい”“本格・コク/味わい”というのはあるが“本格・すっきり爽快”というのがない。ここに当てはまる。麦100%で本格的な飲みごたえを、独自の高発酵技術で冴えるキレを実現した。当社新ジャンルで、5年ぶりの新ブランド新商品。冴えるキレを、シルバーのベースカラー、発泡感のある特殊インクで表現し、ビールに近い本格感を、アサヒロゴを大きくセンターに配置し、またビールラベル風のデザインにすることで表現した。広告はTVCMを当社新ジャンル過去最大規模で投入し、街頭サンプリング・店頭サンプリングを約80万人規模で行う。web広告も史上最大規模で出稿する」と語った。

米倉さんは「パッケージがキリっとしていて私好み。シルバーでどこにあっても目立つ。味はとにかくキレがあってすごくおいしい」など語った。

平野社長は囲み取材で「卸・流通にもテイスティングでおいしいとの評価を頂いている。新ジャンルの主流は、軽いタイプだったが、本格軸が出てきた。キレ味と本格が揃っているのが今回の商品だ。ユーザーは、ビール・新ジャンル・RTD・ノンアルを回遊しているのが実態。スーパードライは品質基準を上げておいしくなったと言われている。新ジャンルでも、万人に本格的なニアビールとして楽しめるものができた」と述べた。

〈酒類飲料日報 2019年1月29日付〉