サントリーホールディングスは1月31日、東京都千代田区の三菱ビルにて「2019年RTD戦略説明会」を開催した。

今回の説明会ではサントリースピリッツの佐藤晃世RTD部長が2018年のRTD市場や同社のRTD事業を振り返ったのち、2019年に発売する新商品と戦略などについて説明した。

※RTD=Ready to drink、チューハイ・サワー等の低アルコール飲料。
サントリーホールディングス「2019年RTD戦略説明会」

サントリーホールディングス「2019年RTD戦略説明会」、左=佐藤部長

佐藤部長=昨年のRTD市場は全体で前年比12%増となり、11年連続で伸長、また、初めて出荷数量が2億ケース(250ml× 24本換算)を突破した。ビール類などと併飲されることが多くなったほか、すでに飲用しているユーザーの飲用量が増えたことなどが数量増の要因として考えられる。
 
そんな市場環境の中、当社の2018年の販売実績はRTD全体で10%増。中でも「-196℃」がブランド全体で初めて4,000万ケースを突破。その中でも「ストロングゼロ」シリーズは3,800万ケースを突破しており、「食中酒」としてユーザーからの圧倒的な支持を獲得。「食事」という当たり前の出来事の中での需要を拡大することが一番の成長のキーポイントだと考えた施策が功を奏した。

2018年実績、2019年目標

そういったことを踏まえ、2019年4月からは「-196℃ストロングゼロ 瞬感レモン」「同ライム」を発売する。同商品は「飲んだ瞬間にぐっと広がるレモン・ライム感」が特長の商品で、既存の「ストロングゼロ」と異なりアルコール度数は6%に設定。高アルコールRTDユーザーの中にも6%程度のアルコール度数のRTDに対する潜在的なニーズがあることがわかり、その上でユーザーの求める味わいを調査して開発を進めた。
 
レモン果汁については口に入れてすぐにレモンの風味を感じられるものを選定し、-196℃シリーズで用いられている「丸ごと果実の浸漬酒」と、炭酸は「同 ダブルレモン」の1.2倍使用。食中酒としての魅力を訴求すべく甘味料の量も抑えることで、「瞬感」のあるドリンカビリティの高い香りや味わいを実現。
 
「ストロングゼロ」ブランドでは「食事に合う!うまいストロングゼロ!」をキャッチコピーに設定。引き続き食事との相性を前面に押し出し、既存商品と含めて商品の魅力を訴求することで食中RTD需要をさらに活性化させていく。
 
その他のブランドでは、昨年当初目標の12倍の出荷数量となった「こだわり酒場のレモンサワー」ブランドからRTD商品を発売。同商品は飲食店で飲むような自然な味わいと余韻のあるお酒感が特長のRTD。同ブランドでは既存の瓶詰商品や、2月26日に発売する業務用のコンク商品と合わせ、ウイスキー「角」で行っているような「三位一体」となった家庭用・業務用の一貫した活動でさらなるレモンサワー需要を開拓していく。

「こだわり酒場のレモンサワー」

「こだわり酒場のレモンサワー」

2009年に発売した「ほろよい」は今年で発売満10年目。こちらも他ブランド同様に好調に伸びている。20代からの支持を頂ける風味設計やブランディングを行ってきたが、あじわいのやさしさや「くつろぎ」を提供できるという価値から30~40代にも浸透。今年は既存の定番商品のさらなるリニューアルや限定品の発売、コーラやサイダー、ジンジャーエールのフレーバーを用いた商品を市場に送り込むことで客層の拡大を図りたい。また、アジア圏の若年層からも注目されている製品ということで、当社RTDで初めて関西国際空港での広告展開や店頭での外国人旅行者向けの販売施策も行い、インバウンド需要への対応も行う。
 
また、「のんある気分」でもユーザーのニーズに合わせた「DRY」シリーズを発売。味わいや機能性といったユーザーのニーズに応えた商品で、「ノンアルコール」のため軽減税率の対象ともなる。関心が増えるこのタイミングで各商品を展開し、市場を活性化させていきたい。

「のんある気分 DRY レモン&ライム」

「のんある気分 DRY レモン&ライム」

〈酒類飲料日報 2019年2月1日付〉