新型神泡サーバー「発明」、缶に1秒間に4万回振動/サントリービール「ザ・プレミアム・モルツ 戦略説明会」

新式の電動式神泡サーバー
〈「これこそ本当のビールを実感へ、缶の飲用スタイル変える」/サントリービール 山田賢治社長〉
サントリービールは6日、2019年の「ザ・プレミアム・モルツ 戦略説明会」を開催した。3月19日から家庭用で展開する新式のメンテナンスフリーの電動式神泡サーバーを初披露した。山田賢治社長は「担当者のチャレンジングなスピリッツから生まれた。これこそが本当のビールなんだと伝えることができる画期的な発明だ。これまでの電動式サーバーは洗浄が面倒という声が寄せられていたが、そこをクリアした。缶の飲用スタイルを変える」と強調した。
サントリービール 山田賢治社長

サントリービール 山田賢治社長

〈「これこそ本当のビールを実感へ、缶の飲用スタイル変える」/サントリービール 山田賢治社長〉
サントリービールは6日、2019年の「ザ・プレミアム・モルツ 戦略説明会」を開催した。3月19日から家庭用で展開する新式のメンテナンスフリーの電動式神泡サーバーを初披露した。山田賢治社長は「担当者のチャレンジングなスピリッツから生まれた。これこそが本当のビールなんだと伝えることができる画期的な発明だ。これまでの電動式サーバーは洗浄が面倒という声が寄せられていたが、そこをクリアした。缶の飲用スタイルを変える」と強調した。
 
山田社長=19年、プレモルブランドが目指す姿は、“圧倒的なおいしさ実感”を通じた、お客様に最も愛されるブランド。
 
2003年に、醸造家が世界最高峰のピルスナーを造るとの思いを胸に誕生し、一貫して飲用時品質にこだわってきた。17年からの3カ年計画の2年目であった昨年に〈神泡〉プロモーションを展開したが、今年はそれを進化させる。
 
昨年は天候不順で厳しい一年だったが、プレモルブランドは前年比100%の1,711万ケースで、前年を超えることができた。ひとえに〈神泡〉プロモーションの成果だ。おいしさという、ビール本来の価値訴求でお客様を驚かせることができた。
 
業務用は神泡品質提供店3万5,000店で約2億杯を提供。神泡提供店は、非提供店を100とした場合、102の杯数となっている。家庭用では、神泡サーバーを550万個投入して、お客様接点を増やした。結果、1人当たり購入容量は、1~2月の前年比98%が、神泡活動後の3~12月は101%となった。
 
しかし、昨年12月の段階で、神泡の認知率は41%だが、経験率は16%となっている。「今後もプレモルを飲み続けたいですか」との問いには、「認知あり・経験なし」が54%、「認知あり・経験あり」が80%。認知率と経験率の差を埋めていくことが今後の課題だ。
 
昨年のプレモルの前年比プラスは、〈神泡〉活動が功を奏したことは一目瞭然だ。ビール市場全体の活性化を図るためにも、ビールの選択基準を“泡”に変えていく。
 
19年のブランド戦略としては、〈神泡〉体験接点の飛躍的拡大を図る。まず2月9日に東京八重洲に戦略的基幹店である「神泡バー」をオープン。限定樽生「〈香る〉エール芳醇」、泡だけのビール「神泡ミルコ」、泡に絵がプリントできる「泡アート」などを用意。業務用では、神泡品質提供店を今年は3万9,000店まで増やす。クリーミーな泡だからこそできる「泡アート」の設置店は、プレミアム超達人店を中心に500店とし、工場にも設置する。
 
家庭用では、洗浄が面倒という、体験阻害要因を解消した新型神泡サーバーを投入する。缶そのものに1秒間に4万回振動の超音波をあてることで、お店のような神泡が生まれる。旧電動式サーバーでは定着使用が43.2%、未定着が50%で、定着しない理由が「洗浄が面倒」というものだった。3月19日から家庭用で、これまでの24缶ではなく、12缶で同梱し、前年比約3倍の年間200万個をプレゼント。また、手動式サーバーを、2缶・3缶・6缶の小ロットでプレゼントする。
 
また、先行して2月6日からは、料飲店限定で“神泡のプレモル”1杯注文で、QR くじを使って電動式サーバーとタンブラーが当たるキャンペーンも実施する。全国の神泡品質提供店1万5,000店で3万名に当たる。
 
また、2月6日から4月2日まで、東京~名古屋間の東海道新幹線で、専任パーサーが新型電動式神泡サーバーで注いだプレモルとオリジナルおつまみをセットにした「神泡」セットを提供する。
 
「FOOD SONIC」とコラボレーションして、全国12エリアで“神泡”との優良な体験接点を創出する。
 
コミュニケーションでは、3月17日から矢沢永吉さん・石原さとみさんの新TVCM「神泡か、神泡じゃないか」篇、「缶から神泡・発明」篇を投入する。
 
以上の取り組みを通じて、19年のプレモルは前年比101%の1,730万ケースを計画する。
 
〈酒類飲料日報 2019年2月7日付〉