山口県岩国市の旭酒造は3月1日から「獺祭梅酒」(720ml/1万2,960円)を発売する。獺祭ストア各店、Dassai Joel Robuchon(フランス・パリ)獺祭バー(台湾・高雄、中国・上海)で取り扱われるほか、「全国梅酒祭り」でも販売を予定している。

同商品は和歌山県産南高梅の適熟梅を使用し、同社の「獺祭 純米大吟醸 二割三分」で仕込んだ本格梅酒。梅酒研究会から梅酒製造の提案を受けて開発されたもので、販売本数は限定800本。

2月12日には東京都中央区のミス・パリ銀座本店にて発表記者会見を開催し、同商品を製造した旭酒造の桜井博志会長と、同社に同商品の製造を提案した梅酒研究会の明星智洋代表理事が同商品開発の経緯や詳細を説明した。
梅酒研究会・明星智洋代表理事(左)、旭酒造・桜井博志会長(右)

梅酒研究会・明星智洋代表理事(左)、旭酒造・桜井博志会長(右)

桜井会長は「当社はお客様の幸せのためお酒の可能性を極限まで追求することを大切にしており、今回“獺祭”ブランドで梅酒を発売することとなったのはその一環。加えて、発売の提案をいただいた梅酒研究会の明星代表理事の人柄や梅酒に対する情熱に惹かれ、実際にやってみようということになった。また、日本酒は世界中のアルコールドリンクと比較すると酸味が少なく、繊細な味わいが特長となる。そんな中で“獺祭”にも、もう少し酸がある世界があってもよいということでも開発を進めた」と旭酒造が梅酒を発売する意義などを説明。
 
今後の展開については「当社としてはあらゆる可能性を追求するため、現段階で“これ”という方向性を定めることはない。可能性がある限り、常にチャレンジを進めなければ“広がり”がなくなる。とはいえ、今回は800本とかなり少数での発売。業務のオペレーション上このような本数となってしまったが、実際に2~3倍の数量を製造することは可能と見ており、増産は予定している」と述べた。
 
明星代表理事は同会の取り組みなどについて説明したのち「桜井会長と銀座のイタリアンレストランでご一緒させていただいた際、“獺祭”のフラッグシップである“磨き その先へ”で梅酒を作ったら面白いのではないかという話で盛り上がり、後日同商品が3本“梅酒の原料用です”という手紙と共に送られてきた。そこから約3年の開発期間を経て、この度同商品が発売される。普通梅酒を造る際には青い梅を使うが、今回は程よく熟した梅を使用。そのため、色味がほんのりとピンク色となっており、ワイングラスで提供するのもよいと思う。また味わいとしてもジューシーできれいな酸味が特長。梅酒といえば食事の前後に提供されることが多いお酒だが、食中酒としてもおすすめできる。価格面では、日本で最も高い梅酒ということになるが、原材料や製造のコストなどを考えると採算度外視だ」と、同商品発売の経緯や味わいの特徴などについて話した。
 
〈酒類飲料日報 2019年2月14日付〉