「FOODEX JAPAN 2019」、本格焼酎・泡盛は日本酒造組合中央会が大規模ブースで地域別展示

〈ブース数は過去最大、4日で85,000人来場見込む〉
日本能率協会ほか4団体が主催する国際食品・飲料見本市「FOODEX JAPAN 2019」が3月5日より幕張メッセで始まった。8日までの4日間で、昨年の72,428人を大きく上回る85,000人の来場を見込む。

同展示会はアジア最大級の規模を誇る食品・飲料専門展示会で、44回目となる今年は、世界93カ国・地域から3,316社が出展。ブース数は過去最大の4,554となった。また、第5回となる「和食産業展」、初開催となる食品工場向け「食品安全対策展」も併催。

オープニングセレモニーには、小里泰弘農林水産副大臣が来場し、「日本の農林水産物・食品の輸出拡大には政府を挙げて取り組んでいる。FOODEX JAPAN が世界と日本の架け橋となることを期待する」とあいさつした。

会場内では「SAKURA ワインアワード」受賞ワインの展示や試飲ブースが設けられたほか、「美食女子アワード」発表や、講演会、セミナーなども多数実施。各国ブースでも、試飲セミナーや飲み方提案などが行われた。
 
〈「本格焼酎・泡盛」で日本酒造組合中央会が大々的にアピール〉

和酒では日本酒や本格焼酎・泡盛、梅酒などのリキュールを各メーカー・団体が提案を行う。

本格焼酎・泡盛では業界団体である日本酒造組合中央会が大規模なブースを設置し、地域別に展示を行ったほか、今年からは海外での需要が高まりつつある「長期貯蔵・原酒」コーナーも新たに設置。全国600銘柄以上の本格焼酎・泡盛を取り揃え、国内外から来場したバイヤーに提案を行った。セミナーブースでは外国人向けミニセミナーが開催されたほか、「第1回本格焼酎&泡盛カクテルコンペティション」優勝者である宮田由実氏(ホテルグランヴィア岡山)が登壇。芋焼酎「富乃宝山」を用いたカクテル「はんなり」を制作し、参加者に振る舞った。

本格焼酎メーカーが最も多い鹿児島県の関係者は「様々な国の方が来られるが、1日目に来られた中国人の方はスッキリとしたお酒が好みとのことで、癖のない酒質の商品をロックで飲んでもらい、欧米から来られた方は“個性がしっかりしているものがほしい”とのことだったので焼き芋を用いた芋焼酎をお湯割りで提案。どちらの方にも味わいを評価していただいた。現在ではフルーティーなものやお茶の香りが感じられる芋焼酎も増えてきており、一言に“さつまいもからできた焼酎”といっても蔵元によって味わいが異なる。そういった多様性についてもアピールしたい」と話す。

球磨焼酎のブースでは日本酒の吟醸香のような香りが感じられる商品から、超長期熟成により味わいがまろやかになった原酒まで幅広く展示。球磨焼酎酒造組合の田中幸輔専務理事は「米焼酎は芋や麦とは異なり原料自体に特徴はなく、“酵母”“蒸留”“貯蔵”の3つの要素で様々な変化をつけることができる。初めて飲む方や女性にもおすすめできるフルーティーなものから、アルコール度数が40度を超えた樽貯蔵熟成原酒まで幅広く提案できるので、海外の多様なニーズにも自信を持って応えることができる」と説明。

麦焼酎を最も多く生産する大分県のブースでは、県内のメーカーの営業担当者が「海外の方には“原料としてはビールと同じ”と説明しており、アジア系の方には幅広く食事に合うことをアピールしている。しかし欧米の方は、本格焼酎ではオーソドックスなアルコール度数25%というのが中途半端と感じることも多いようで、飲み方がよくわからないという意見もいただく。そういった場合には40%前後の原酒を提案し、ウイスキーのような飲み方をおすすめしている」と解説する。

〈酒類飲料日報 2019年3月7日付〉