アサヒグループホールディングスは、子会社のアサヒバイオサイクルが製造・販売する「ビール酵母細胞壁」を加工処理した農業資材(肥料)を活用し、開発途上国での農業事業の課題解決に貢献するために、独立行政法人国際協力機構(JICA)と連携協力する覚書を25日に締結した。

アサヒグループの独自技術であり、ビール醸造の副産物である「ビール酵母細胞壁」農業資材は、植物に与えると、植物本来の免疫力を高め、成長を促進するという2つの効果を持った肥料。2004年にアサヒグループHDが開発開始し、17年からアサヒバイオサイクルが製造・販売している。

農薬や化学肥料の使用量を抑えられる▽食品由来で安全・安心である▽植物の免疫力を引き上げることによる病気への耐性の強化▽収穫量の増加▽土壌の改善などにより農作物の品質が向上する▽収穫量あたりの温室効果ガスの排出量が削減され持続可能な農業に貢献できる――などが実証されており、日本国内ではすでに農作物や園芸作物の栽培に使用されているという。

今回、ラオスとインドネシアでアサヒグループが農業資材をサンプルとして提供し、JICAと協力し、技術支援を行う。

JICAの加藤宏農村開発部理事は「アジアでも食の安心・安全の重要性が高まっている。アサヒさんの取り組みは食料供給に加えて、食料産業にも大きく貢献する。注目すべき事例となる」と感謝の言葉を述べた。アサヒグループHDの勝木敦志常務取締役兼常務執行役員CFO(同左)は「本年、制定したグループ理念、アサヒ・グループ・フィロソフィーでは一つの柱として“事業を通じた持続可能な社会への貢献"を掲げている。事業を通じて、次世代につなげていく」とあいさつした。

〈酒類飲料日報 2019年4月26日付〉