国分西日本、国分フードクリエイトなど3社は去る7月12日、大阪市内のホテルで「2019年国分グループ秋季展示商談会」を開催した。出展企業は約300社で、約6,000品目が展示された。来場者数は約1,200人。企画提案コーナーでは、消費増税後に予想される外食離れを見据えたオフィスランチの提案、チルド甘酒提案、月毎の関連商品展示などが並んだ。酒類企画では「JWINE16社のご紹介」「飲み方提案」「GI焼酎」を中心に、900品目が出展された。

「JWINE16社のご紹介」では、北海道から熊本まで全16ワイナリーからこだわりの「JWINE」商品が集結し、各担当者が試飲と提案を行った。出展者からは、「甲州を筆頭に世界で認められる国産ワインも出てきており、品質も伸びている」「和食とともに国産ワインを愉しむ観光客へのインバウンド需要にも訴求したい」などの声が聞かれた。

「飲み方提案」企画では、近年人気が高まっている国産スピリッツと国分がカクテル用に開発した瓶詰フルーツを使って簡単に作れる「おうちカクテル」の実演と試飲を行った。レパートリーは「ラ・フランス×ラム」「白桃×ウォッカ」など。スムージー感覚で飲むことができるとして、女性に向けて訴求する。
「飲み方提案」企画で「おうちカクテル」の実演と試飲を実施

「飲み方提案」企画で「おうちカクテル」の実演と試飲を実施

また、UCCと酒類メーカーとのコラボ出展では、ブラックコーヒーを割材に使用してお酒を楽しんでもらう新しい飲み方「ブラックボール」を紹介した。「酒類メーカーもこれまでとは違う切り口を模索している。以前は意外に思われたが最近は採用されるようになった」(UCC担当者)という。泡盛、ビール、ラムなどとの割り方を紹介した外装パッケージ(185g×6缶)を導入してブラックボールの普及を図る。

UCCと酒類メーカーがコラボ、「ブラックボール」を紹介

UCCと酒類メーカーがコラボ、「ブラックボール」を紹介

「GI焼酎」では、壱岐焼酎、球摩焼酎、薩摩焼酎、琉球焼酎などの地理的表示(GI)を取得した商材と関連商品を集めた。GI焼酎を売場で明確にゾーニングすることで、焼酎に物語性を持たせてアピールすることを狙った。
 
清酒の出展者もこだわりの酒を並べた。近年飲み切りサイズへの需要が高まっているとして、各蔵300mlの商品が目立った。白瀧酒造は、華やかな香りとフレッシュな味わいが特長の純米吟醸酒「my time」(300ml、税別700円)を、花柄や猫のイラストの入った6種類のラベルで展開した。また、賀茂鶴酒造は桜型の金箔の入った大吟醸「特選ゴールド賀茂鶴」(丸瓶、税別545円)で、ラグビーワールドカップやオリンピックでのインバウンド需要に訴求する。齊藤酒造は4月発売の「英勲純米吟醸ぴんく」(1,800ml、税別2,700円)を紹介した。和食のみならず洋食、中華にも合う食中酒として、業務用を中心に提案していた。

清酒では300mlの商品が目立った

清酒では300mlの商品が目立った

同日、小澤康二マーケティング部長が会見を行い、西日本開発商品「缶ちぃず」シリーズの第2弾として今秋発売する「三田ポークと大人のトマトソース」(仮)と「京鴨の和風アヒージョ」(仮)の2品について説明した。3月に発売した第1弾「チーズとかきのアヒージョ」も好評を受けて9月から全国発売する。同じく3月に発売した「具粥さん」も9月から全国発売する。簡便へのニーズが高く市場も大きい首都圏を中心に拡大したい考えだ。
 
上半期の業績については、「1~6月は目標に若干届かず、後半に向けて一踏ん張りしたいところ。特に飲料は、懸念材料が昨年と比べてある。梅雨明けが遅く気温も影響している。今後もっと顕在化するかもしれない」と懸念を示したが、「今年は5カ年の長期経営計画の4年目。重要な年であり、予算を達成したい。」と強調した。
 
〈酒類飲料日報 2019年7月18日付〉