〈ソムリエ・田崎真也氏が“ワイン県副知事”に〉
山梨県ワイン酒造組合は11月3日、「山梨ヌーボーまつり2019」を東京都千代田区の日比谷公園で開催した。

同イベントは山梨県産新酒の解禁を祝うもので、今年で32回目を迎える。また、11月16~17日には山梨県甲府市の山梨小瀬スポーツ公園で同イベントが開催される。

同組合の齋藤浩会長(シャトー・メルシャン、シニア・ワインメーカー)は「今年で32回目となり、都内の秋の風物詩となっているのではないかと思う。本日は作り手が丁寧に醸したワインをふんだんに用意している。ブースでワインをサーブするスタッフも多くがワイン造りに携わっているので、直接話を聞きながら、おいしいワインを飲んで存分に楽しんでほしい。現地にも来て頂ければ」とあいさつ。

また、オープニングイベントでは山梨県の長崎幸太郎知事が登場し、2019年8月に山梨県が「ワイン県」の宣言をしたことにも触れ、新たに“ワイン県副知事”として田崎真也氏(日本ソムリエ協会会長)を任命。辞令交付も行われた。
ソムリエ・田崎真也氏を“ワイン県副知事”に任命

ソムリエ・田崎真也氏を“ワイン県副知事”に任命

〈ミレジムの評価は5段階「2」、曇天、降雨、雹害など厳しい天候が影響〉
齋藤会長=ぶどうの生育期(4~6月)は少雨多照で経過し順調に成長。しかし甲州の開花期である6月上旬で、降雨の影響かやや花振るいを呈し、また、地域によっては6回も雹害を被った。成熟期(7~10月)に入ると7月は雹害と雨天日が多く、8月はやや曇天日が多く推移。9月は好天日が続き、気温も好適に推移したものの、全体として7~8月の天候不順の影響が大きく成熟速度が緩慢となった。
 
さらに9月上旬には日本列島に秋雨前線が停滞し、ぶどうの成熟にとって予断を許さない天候が続いたため、病気発生の懸念もあって収穫をやや早めにした農家もいた一方、糖度蓄積をねらって収穫を10月まで遅らせるメーカーもあった。10月12日には台風19号が日本列島に襲来したが、前日までに大方はぶどう収穫を終えていると思う。
 
このような状況下のため、2019年における「GI Yamanashi」ワインの生産基準におけるぶどう糖度は1%下げた基準にすることを当組合HP にて宣言済み。
 
この結果を踏まえて、2019年は「厳しい年」と言え、ミレジムの評価は5段階中「2」とした。収穫量についても全県での平均は平年比で20~30%減の状況であった。とはいえ、ぶどう農家はできる限り品質の維持に努め、ワイナリーはいつも以上に苦労しながら、皆様に満足していただけるものを用意し本日を迎えている。来場された方にはぜひとも楽しんでいただきたいと思う。
 
〈酒類飲料日報 2019年11月6日付〉