OEMに強みのアシードブリュー、NB商品を強化

アシードブリュー「アシードアスター フロリダグレープフルーツチューハイ」「同 福島もものチューハイ」「同 沖縄シークヮーサーのチューハイ」「同 シチリアレモンチューハイ」
〈「アシードアスター」はストレート混濁果汁使用「果汁のフレッシュ感」を最重視〉
アシードブリューは3月16日から「アシードアスター フロリダグレープフルーツチューハイ」「同 福島もものチューハイ」を発売した。同時に既存の「同 沖縄シークヮーサーのチューハイ」「同 シチリアレモンチューハイ」のパッケージリニューアルを実施。

同商品は厳選した産地で育てられた特産果実から、旬のおいしさを逃がさないよう素早く丁寧に搾汁した「ストレート混濁果汁」を素材にした缶チューハイで、手搾り果実のような、素材ありのままの自然な味わいと上質な香りが特徴だ。

5月28日にはモデルの谷まりあさんの公式YouTubeチャンネルを活用した「アシードアスター『ストレート女子会』」を開催するなど、プロモーションにも力を入れる。

今回のリニューアルのポイントやこだわりについて同社営業本部の大美賀麻衣氏に話を聞いた。

アシードブリュー営業本部・大美賀氏

アシードブリュー営業本部・大美賀氏

 
――各フレーバーのこだわったポイントを教えてください
 
まずは「シークヮーサー」から。一般的に認知されているシークヮーサーは皮が青く酸味が強いが、“アシードアスター”に使用しているものは沖縄の農家さんにお願いし、通常の収穫期から遅らせた「完熟シークヮーサー」。パッケージにもある通りオレンジ色で、味わいも酸味より甘味が特徴的。
 
完熟させるとシークヮーサーの木にも負担がかかるので大量に採ることはできず、貴重な原料となるが、長年沖縄の農家さんとの付き合いがあり契約栽培で供給していただいている。味わいについても“シークヮーサーフレーバーの缶チューハイが飲めない”という方でも“アシードアスターなら飲める”という方も多い。
 
次に「桃」。リニューアル前は和歌山県産の桃を使用していたが、リニューアルを機に福島県産“あかつき桃”に変更。和歌山県産の桃も良質だったが、現在使用している“あかつき桃”はより熟成感があり、濃厚な味わいと香りが特徴だが、その味わいと香りを引き立たせる商品設計を心がけた。
 
谷さんにも「そのまま桃を食べているみたい」と高く評価していただいた。濃厚な味わいだからこそ冷凍庫で凍らせてシャーベットにしてもおいしく食べることができる。「ストレート女子会」でも紹介した楽しみ方で、視聴者からも好評だった。
 
新発売の「グレープフルーツ」は品質、供給量共に安定しているアメリカ・フロリダ産のものを使用。「レモン」は知名度が高いイタリア・シチリア産のものを使用しており、果汁は有機栽培のものを使用している。レモンとグレープフルーツはチューハイのフレーバーとしては「二大巨頭」で競合相手も多いが、一度口にしてもらえれば味わいに対するこだわりが伝わると思う。
 
――パッケージも特徴的です
 
特に「レモン」は大幅な刷新を行った。ブランドとして「統一感」を醸し出すことに加え、「クラフト感」を引き立たせるためや、女性にも手に取りやすいデザインとした。SNSを見ると「パケ買い」した方も多く、そのほとんどが中味も評価していただいており、良い流れができている。
 
――リニューアル後の売れ行きはいかがですか
 
店頭価格は一般的な缶チューハイよりも少し高め(20~40円程度)で、今後もディスカウントしない方針としているが、それでも多くの方に支持され、前年比では4倍程度で推移することができている。
 
――「ストレート女子会」も好評でした
 
名称の通り多くの女性に参加していただき、ファンづくりもできたと思う。また、ストレート女子会の中でプロポーズが行われるという、良い意味で予想外なこともあった。その後実際に結婚する流れとなったそうで、当社としてもお祝いで「アシードアスター」をお贈りさせていただいた。
 
「ストレート女子会」は成功裏に終了したが、次は「女子会を応援する」ようなキャンペーンを行う予定としている。
 
――消費者の方に「これだけは伝えたい」ということがあれば
 
当社はOEMを得意とするメーカーだが、「アシードアスター」はコストをかけてでも果汁の魅力を余すことなく伝えるべく自社商品として発売した。どのフレーバーも中味・パッケージ共に非常に自信を持っており、他社の果汁を売りにするチューハイとも比較して飲んでもらいたい。特にシークヮーサーはこれまでの概念を覆す自信があるので、ぜひとも多くの方に試してもらいたい。
 
〈酒類飲料日報2020年8月5日付〉