キリンビールは9月15日から「ベジバル フルーツとベジの特製カクテル オレンジmix」「ベジバル フルーツとベジの特製カクテル レッドmix」「ベジバル フルーツとベジの特製カクテル グリーンmix」(各250mlボトル缶/参考価格税込229円、アルコール分4%)を発売する。

「オレンジmix」は“フルーティーなおいしさ”、「レッドmix」は“さわやかな甘酸っぱさ”、「グリーンmix」は“みずみずしい野菜の味わい”と、フルーツと野菜をミックスすることで、フレーバーごとに異なる味覚特徴を実現した。

また、フルーツや野菜の繊維感が残った原料を特別に使用することで、スムージーのような口当たりとしている。とろみを口いっぱいに感じられるよう、容器は広口ボトル缶を採用。 今年の販売予定数量は28万ケース(250ml×24本換算)としている。

〈“体に良さそうな素材感”という新価値を持った商品として発売〉
同社の山形光晴常務執行役員マーケティング部長は、8月31日に都内で開催された記者会見で発売の背景について以下の通り話した。
キリンビール・山形光晴常務執行役員マーケティング部長

キリンビール・山形光晴常務執行役員マーケティング部長

「今後の環境変化としてコロナ禍の中で“健康志向”が、酒税改正で“RTD(缶チューハイ・サワー等)の伸長”が起こると考えている。
 
また、RTDカテゴリーはまだまだ成長すると考えられるが、非飲用者は“お店で飲むものとは味が違う、何か人工的な味がする”“自分的には、人工的なアルコールを感じられるものは嫌”という意見も持っている。そういった意見を解決していくことでさらなる成長のポテンシャルがあると考えている。
 
加えて、当社が一般消費者に対して行った調査では、“体に良さそうな素材感”や“丁寧さを感じられる”と言った価値がRTDにも求められているということが判明した。“ベジバル”はそういった変化が起こる中で、既存のRTDにはなかった“体に良さそうな素材感”という、新たな価値を持った商品として市場に投入する」。
 
山形常務に続いて登壇した同社マーケティング部RTDカテゴリー戦略担当の高橋祐介氏は、商品の詳細について以下のように話した。
 
「消費者の健康に対する意識は高まっているが、ストイックに追い求めるのではなく無理なく健康になりたいという期待が大きい。また、コロナ禍を経験したことで、野菜を意識して食べたいという意識も高まっている。酒類に近い飲料業界では、そうした意識の高まりから、野菜やフルーツをおいしく気軽に飲めるスムージーの市場が直近の5年で8.7倍となった。RTDでも素材の良さが楽しめることに対して今後期待が高まっていくと見ている。流通のバイヤーの反応を見ていても、健康への意識の高まりに応えるという戦略を評価して頂いている。価格面でも新たな価値を持った商品として認識していただいており、既存商品に比べて高価なことがマイナスにはなっていない」。
 
中味については「最近のRTDでは珍しく非炭酸。みずみずしく味わいも豊か。フレーバーも3種類用意しているので、気分やシーンに合わせて楽しんでもらいたい」と話した。
 
〈酒類飲料日報2020年9月1日付〉