浅田真央さん、宝酒造「澪」スパークリング清酒の新アンバサダー就任/「澪」10周年ブランド戦略発表会

宝酒造商品第二部専門課長・田和綾子氏と、新ブランドアンバサダー・浅田真央さん
宝酒造は12月15日、東京都千代田区のサンケイホールで「松竹梅白壁蔵“澪”スパークリング清酒 10周年ブランド戦略発表会」を開催した。

発表会では“澪”がこれまで辿ってきた歴史や、今後の戦略などが紹介されたほか、同ブランドの新アンバサダーに就任する浅田真央さんが登場。あわせて、YouTubeアカウント「MIO×MAOチャンネル」の開設も発表された。同社はYouTubeを通じて「日本酒のイメージを刷新し、新ジャンルを創造したスパークリング清酒“澪”の魅力を年間通して継続的に発信する」としている。

また、浅田さんは「日本酒は好きだったが、スパークリング清酒は飲んだことがなかった。初めて“澪”を飲んだときは美味しさに驚いた。世界中の人に知ってもらいたいと思う」と「澪」を飲んだ感想を述べたほか、「和食はもちろん、スパークリングワインのようにイタリアンなどとも合いそう」と話した。

〈まさに「日本酒の入り口」となる商品〉
挨拶をした宝酒造の清水隆広商品第三部長は「2021年6月で10周年を迎える“澪”は、発売以来日本酒に馴染みが薄かった若年層に上質な飲用体験を提供してきた。まさに日本酒の入り口となる商品となっている。日本以外でも25カ国で販売をしており、国外でも親しまれている。また、この度世界に挑戦し、実績を残してきた浅田さんをブランドアンバサダーに迎える。強力なパートナーとともに、皆さんに楽しんでもらえる施策を打っていく」と話した。

宝酒造商品第三部長・清水隆広氏

宝酒造商品第三部長・清水隆広氏

〈2020年6月にはファンイベント開催予定も〉
その後、同ブランドを担当する同社商品第二部の田和綾子専門課長が商品の歴史と今後の戦略を、次のように説明した。

〈田和専門課長 説明〉
日本酒市場は減少に歯止めがかからない状態が続いており、要因として考えられるのは、日本酒の飲み方が変化し、小容量の商品が好まれるようになったということに加えて、日本酒を飲む人口が減少していることが大きい。

問題を探るべく若年層を対象に調査を実施したところ、酒類ではRTD(チューハイ・サワー類)のような「低アルコール」と同時に、「スイーツ男子」という言葉が生まれたように、男女問わず「甘口」にニーズがあることがわかった。かたや日本酒は真逆の存在で、彼ら・彼女らからすれば日本酒は「味わいに癖がある」「アルコール度数が高い」「敷居が高い」という認識の飲み物だった。
 
調査結果を受けて、甘くて低アルコール、そして気軽に飲める日本酒の開発に着手。6年という長い年月をかけて、アルコール度数5%、ほのかな甘みと心地よい酸味が特徴の「澪」を発売する運びとなった。
 
発売当初は「じっくりと育てたい」という思いもあり業務用、百貨店などルートを限定して販売していたが、2013年にルートを拡大すると、またたく間にヒット商品となった。実際に飲んだ人の8割~9割は、「澪」の特徴である爽やかで飲みやすい、フルーティーな味わいを評価してくださっている。
 
発売から2021年6月には10年を迎える。これまでの販売数量は累計7,000万本を突破し、スパークリング清酒の中ではシェアは82%を占めている。最近では新型コロナウイルスの影響がある中で家飲みの機会が増加しており、その中でも少し贅沢したい時や「ご褒美シーン」で愛されている日本酒となっている。
 
10周年を迎え、“澪”ならではの贅沢な気分と上質な飲用シーンを提要していく。発売当初から訴求している「私にピッタリの日本酒」を改めてアピールするべく、新たに浅田さんにアンバサダーに就任していただく運びとなった。国内・海外ともに浅田さんの力を借りた展開を行っていくつもりだ。また、発売10周年となる2021年6月21日にはファンイベントの開催も予定しており、今後も更に“澪”が日本酒の良さを伝えていければと考えている。
 
〈酒類飲料日報2020年12月16日付〉