サントリーが2020年3月に発売したジャパニーズジン「翠(SUI)」(参考小売価格=税抜1,380円)が好調だ。コロナ禍での新ブランド発売という逆風下にも関わらず、発売から3カ月で年間目標3万ケースの8割を達成。料飲店の取扱店も計画より早く目標の2万4000店に達し、昨年の販売数量は、計画比3倍の9万ケースとなった。

サントリーは「角瓶」に先駆けて、1936年には国産ジンを発売した歴史がある。世界のジン市場はこの10年で1.3倍に、日本のジン市場も1.2倍に拡大する中、同社は2017年、ビームサントリーと共同開発したジャパニーズクラフトジン「ROKU」を発売。オーセンティックバーやハイエンドなレストランに加え、海外市場へも積極的に展開してきた。

今回発売した「翠」は、バーでカクテルとして飲むジンではなく、「日常の食事に合うジャパニーズジン」がコンセプト。ジュニパーベリーなどの伝統的なボタニカル(浸漬抽出する草根木皮)8種に加え、日本の食卓に馴染み深い「柚子」「緑茶」「生姜」の和素材を使用。柚子の華やかな香りや緑茶のうまみ、生姜のすっきりとした辛みを引き出した爽やかな味わいが特徴だ。

サントリーは「翠」1をソーダ4で割った「翠ジンソーダ」の提案を料飲店・小売店頭から進め、「居酒屋メシ」との相性を訴求。「食事と合わせて楽しむ」まったく新しいジンの飲み方を提案する。

飲食店での良質な飲用体験を家庭用につなげると共に、テレビCMなどを通した情報発信を強化し、2021年は、前年比2倍強の20万ケースを計画。「翠ジンソーダ」を、ハイボール、レモンサワーに続く「第3の柱」として育てる意向だ。