欧州・アフリカ地域のソムリエコンクールに日本酒造組合中央会が初参加、日本酒530本提供

「ASI Best Sommelier of Europe & Africa in Cyprus 2021」会場の様子
日本酒造組合中央会は、世界ソムリエ協会主催の欧州・アフリカ地域におけるベストソムリエを決める大会「ASI Best Sommelier of Europe & Africa in Cyprus 2021」に初めて参加し、45銘柄、530本の日本酒を本年の主催国であるキプロス共和国へ贈り、34カ国から集まったトップソムリエにむけてセミナーと日本酒の試飲機会を提供。日本酒の多様性や魅力をアピールした。

日本酒造組合中央会ではヨーロッパやアフリカ市場に向け日本酒を浸透させるために、ガストロノミーの分野で影響力が高いトップソムリエに向け日本酒の魅力を訴求していくことが必須と考え、今回の参加を決めたとしている。

また、マスタークラスでのセミナーにも「日本酒」のテーマが選出され、日本酒の正しい知識及び、多様な料理とのペアリングにおける可能性について説明された。セミナー講師は前回大会の優勝者、ラトビア出身ソムリエ、ライモンズ・トムソン氏。「約100名が参加し、8銘柄の試飲を通して多くの質問が寄せられ、その関心の高さが伺えた」(同会)。

日本酒と多様な料理とのペアリング

日本酒と多様な料理とのペアリングをアピール

 
日本酒造組合中央会の宇都宮仁理事は、「日本酒が世界の食文化の多様化に貢献できることを信じ、これからも日本酒の魅力を発信していきたい。この度、本大会に参加して、各国トップソムリエからの関心も高く、より海外で日本酒が受け入れられ始めていると感じている」とコメントを発表している。
 
〈酒類飲料日報2021年12月7日付〉