食肉産業展・銘柄肉好感度コンテスト、「南国元気鶏」「京丹波ぽーく」が最優秀賞を受賞

「第16回銘柄ポーク好感度コンテスト」表彰式 前列左から『南国元気鶏』の代表者、関川和孝実行委員長、『京丹波ぽーく』の代表者
「第43回食肉産業展」(主催:食肉産業展実行委員会)が11~13日、東京ビックサイトで開かれた。会場には食肉、食肉製品、食肉加工機械や関連システム、関連資材などが出展。13日には「第14回銘柄鶏肉好感度コンテスト」「第16回銘柄ポーク好感度コンテスト」の表彰式が行われ、それぞれ8銘柄、10銘柄のなかで「南国元気鶏」「京丹波ぽーく」が最優秀賞に選ばれた。

同コンテストは、来場者が、見た目、食感、食味について投票し、上位3位までを決定。優劣を競うのではなく、試食の結果などを生産者にフィードバックしさらなる品質向上に役立ててもらうのがねらい。2日間の試食で鶏肉は309票、豚肉で326票の投票があった。また同会場では、今回初の「ウインナーソーセージ試食展示会」も実施され、全国から集った8銘柄を紹介した。同試食会は3日間決まった時間に実施し、来場者に食感、食味のほか、価格帯や内容量などのアンケートを行った。賞の選出は行われず、アンケート結果は生産者にフィードバックされる。

銘柄鶏肉好感度コンテストでは8銘柄が出品され、最優秀賞に「南国元気鶏」(マルイ食品・鹿児島)、優秀賞に「水郷赤鶏」(丸トポートリー食品・千葉)、優良賞に「四国匠どり」(貞光食糧工業・徳島)が選ばれた。最優秀賞に選ばれた「南国元気鶏」は、グループ内で計画生産しており、抗生物質・合成抗菌剤無添加の飼料を給与することで、ジューシーでくさみが少ないことが特長。モモ肉はコクがあり、ムネ肉は濃厚でさっぱりとしている。銘柄ポーク好感度コンテストでは10銘柄が出品、最優秀賞に「京丹波ぽーく」(岸本畜産・京都)、優秀賞に「とようら旨み麦豚」(ホクレン農業協同組合連合会・北海道)、優良賞に「マム・ハートBD豚」(マルイ・岡山)が選ばれた。最優秀賞の「京丹波ぽーく」は、安心・安全は当たり前で“美味しい”をコンセプトに飼育し、大麦を配合した飼料を給与することで、脂身が甘く柔らかく引き締まった肉質が特長。

「ウインナーソーセージ試食展示会」では、「熟成あらびきウインナー エルンテ・フェスト」(いわちく)、「博多の薫りあらびきウインナー」(日本食品)、「フェストエッセン JAS特級あらびきウインナー」(ローマイヤ)、「千葉県産いも豚 あらびきウインナー」(旭食肉協同組合)、「霧島黒豚荒挽きウインナー」(林兼産業)、「爽やか信州軽井沢熟成あらびきポークウインナー」(信州ハム)、「スーパーBOO(国内製造)」(米久)、「クラカワヴルスチェン」(松阪ハム)の8品が紹介された。

〈畜産日報 2018年4月16日付より〉

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