伊藤ハムは28日、新設した茨城県取手市の取手第二工場で竣工式を開催し、取引先や行政などから80人が出席した。同社グループからは宮下功伊藤ハム米久ホールディングス社長、柴山育朗伊藤ハム社長らが出席。取手第二工場はワンハンドスナックなどを製造する第一工場に隣接する場所に立地しており、第一工場と第二工場を合わせた敷地は7万433平方m。第二工場ではワンハンドスナックをはじめ総菜品の生産を予定。

〈伸長している調理食品の生産能力を増強/米田加工食品事業本部長〉ワンハンドスナック、ピザ、シチューパイなど製造
同日、業界紙向けに取手第二工場の概要説明会が行われ、米田雅行伊藤ハム取締役常務執行役員加工食品事業本部事業本部長、武藤有隆伊藤ハム東京工場管理部部長らが出席した。
伊藤ハム 米田雅行取締役常務執行役員

伊藤ハム 米田雅行取締役常務執行役員

冒頭、米田本部長は、「13年に稼働を開始した第一工場はブリトー専用工場としてスタートして、現在も4ラインでフル稼働するなど順調にきている。中期経営計画の中で調理食品強化という重要な課題がある。近年、調理食品だけではなく加工食品の生産数量が順調に伸び、販売量も増加する中で、各工場の生産能力がいっぱいとなる状況になってきた。とくに調理食品は、ここのところ2ケタ増以上を続けており、調理食品を製造できる体制を目指して昨年から第二工場の建設を開始し、今年の6月から稼働することとなった」と開設理由を説明した。

第二工場では、「すでに半分の面積でワンハンドスナック、ピザ、シチューパイのラインを3本入れている。残りの場所でトレー入りの料理品アイテムの製造を予定。6月に製造機械を入れて、9月ぐらいからもう1ラインの稼働を計画している」と具体的な製造アイテムを述べた。現在、「第一工場では4ラインで最大の製造能力が月間で750tのところ、600~700tの製造量で推移している。第二工場では3ラインのフル稼働で月間600~750tの製造を予定。残りの面積であと3ラインを導入することができ、それを加えると大体1,200~1,500tとなる」と生産能力を説明した。特にワンハンドスナックは現在稼働している工場の倍くらいのラインスピードを実現しているという。今回の第二工場の開設をうけて、「調理食品カテゴリの増強に向け、順調に進んでいる」と胸を張った。今後については、「まだ、隣接する土地で空いている場所があり、第三工場までという案はある」と語った。

第二工場からの商品の供給先は、「ワンハンドスナック・ピザは北日本エリア、シチューパイは全国への供給」を予定。現在、「シチューパイは他の2工場で製造している。それを取手第二工場に移管して、空いた他の工場は別の使い方をしてゆきたい」と考えを述べた。第二工場では、「今のところ、コンシューマ商品のみの製造を予定しているが、今後業務用商品を製造する可能性もある」と今後の見通しを語った。

武藤部長は生産能力について、「人手は従来と同じながら、ライン能力は2倍になっている」と効率化を実現していることを強調。とくにピザのラインでは、従来人の手によってラインを移動させていた工程を自動化するなど、できるだけ人手をかけない取り組みを行っている。また、第二工場では、第一工場では設置されていなかった見学通路があり、各アイテムの製造工程を見学することができる。

〈取手第二工場の概要〉
▽住所=茨城県取手市ゆめみ野3丁目20番地
▽面積=1万2,870平方m(第一工場は6,600平方m)
▽開設月=18年5月
▽従業員数=150人(同207人)
▽投資金額=50億円

〈畜産日報 2018年5月29日付より〉

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