ポーランド家きん肉&羽毛セミナー、大阪で開催/ポーランド全国家きん評議・商工会

ポーランド全国家きん評議・商工会とポーランド投資・貿易庁は13日、大阪市港区の第一大阪港ビルで「ポーランド家きん肉&羽毛セミナー」を開催した。

冒頭、ポーランド投資・貿易庁のエリザ・クロノフスカ・シヴァク東京オフィス所長が、「ポーランドの家きん肉・羽毛関連企業約100社が集うポーランド全国家きん評議会のメンバー企業7社が来日し、今回のセミナーを行うこととなった。ポーランドは欧州の養鶏場と言われるほど家きん文化が発達しており、家きん肉の生産はEUでトップとなっている。お互いの国の市場や消費動向などを知り、今後ポーランドと日本の家きん輸出入産業の発展に役立つセミナーとなることを願っている」とあいさつした。続いて、ポーランド全国家きん評議・商工会のウカシュ・ドミニャク専務理事がセミナーの開催目的について、「ポーランドの鶏肉と羽毛を訴求するために開催した。この2つの産業では、ポーランドは先進国で、高品質で安全で価格競争力もある。これを機に、ダウンやフェザー、チキンやターキーをより日本に提供していきたい」と述べた。

セミナーでは、ポーランド家きん商会代表でもあるドミニャク専務理事が「ポーランドの家きん産業」と題した講演を行った。そのなかで、98社で構成されているポーランド家きん商会はポーランドの家きん部門で最大の組織で、ポーランド国内の生産量の約70%、輸出量の約90%を占めている。近年、ポーランドの家きん肉生産量と輸出量がともに伸長している点や、総生産量における輸出量の割合は年々増加しており、18年1~6月は約50%に達していることを述べた。輸出のうち約80%がEU向けであり、今後は日本などEU以外の国々に向けた輸出強化に注力する点を強調した。

「ポーランド家きん肉&羽毛セミナー」会場

「ポーランド家きん肉&羽毛セミナー」会場

日本での展開拡大に向けて、19年3月に千葉県の幕張メッセで開催予定のアジア最大級の食品・飲料専門展示会「FOODEX JAPAN 2019」にも出展するほか、ほかの展示会にも積極的に出展して、認知拡大を図る考えを示した。このほか、食肉の輸入販売を手掛けているフジタ アンド アソシエイツの藤田昌生代表取締役が「日本における輸入鶏肉の状況」と題した講演を実施。17年度の鶏肉輸入量について、国別の輸入量を示した一覧表を用いて解説したほか、ポーランドの鶏肉生産・加工企業に対して、日本市場の特徴やニーズを説明した。
 
〈畜産日報 2018年11月15日付より〉