米国食肉輸出連合会(USMEF)は11月28日、東京都内でアメリカン・ラムのトレードセミナーを開いた。セミナーでは現地パッカーや生産者について紹介するとともに、日本の要望に応じた商品提供など、今後の積極的な輸出へ向けプレゼンを行った。

USMEFのエグゼクティブ・コミッティで現地パッカーのSuperior Farms(スーペリアファーム)社のグレッグ・アハート副社長は、自社のアメリカン・ラムを紹介した。それによると、工場はカリフォルニア州ディクソンとコロラド州デンバーに2カ所所有し、年間処理頭数は65万頭以上と米国国内の30%以上の規模を誇っており、10ヵ国以上に輸出実績があるとした。また西部・中西部を中心とした家族経営農家(繁殖牧場)と提携。品種は肉用種であるサフォーク種が主体のため、羊毛用を中心とした他国産に比べ生体や枝肉重量が大きくなり、とくに脂身の少ない盤の大きいラムラックが特長であるとした。また、と畜前の2カ月間は穀物で肥育するため、羊肉特有の臭みやクセがなく、肉厚でジューシーな肉質に仕上がると、他国産ラムとの違いを示した。

安全面についても、動物愛護の家畜の適切な取扱いを推進するPAACO(専門的動物監査証明組織)の認定を取得し厳しい基準を設けるなど、アニマルウェルフェアへの取組みについても紹介。日本向け商品も、単品供給からポーションカット、また真空パックの小分け包装など、用途・要望に応じた提供が可能だとし、誇りを持って高品質なアメリカン・ラムを提供していくとアピールした。

UEMEFのエリザベス・ドレスラーコンサルタントは現地の生産者を紹介。マウンテン・ステイツ社、アトランティック・ヴィール・アンド・ラム社、ピュア・ブレッド・ファームスについて家族経営での取組みや、安全管理、品質の高さについて説明した。またそれぞれの商品について、カスタマイズが可能なことや、ニーズに基づいてオーダー生産を実施するなど、日本のニーズに合わせた商品展開を訴求した。セミナー後のテイスティングセッションでは、ラック、レッグ、ショルダー、ロインの部位を使用したメニューが提供された(左からアハート副社長、ドレスラーコンサルタント、ダン・ホルストロム会長)。参加者からはラックの大きさに驚く声も多く聞かれ、クセのない味わいなどを確かめた。

〈畜産日報 2018年11月30日付より〉