当初、問屋筋の間では「成人の日」の3連休明け以降の豚肉需要は失速するとみられていたが、予想外に引合いが入り、関東3市場の豚枝肉相場もおおむね上物で税抜き430円前後を維持した。年末年始の休みが長かった分、年明け以降の在庫が少なめにあったことや、枝肉重量の増加で上物率が低下したこと、鍋物やトンカツなど週末の特売向けの提案が上手くハマったことが要因とみられる。この流れを下旬にかけても維持したいところだが、量販店の販促も輸入品に徐々にシフトするとみられており、需要の強まりと相場の上げ材料は乏しいといえる。中間流通としても凍結在庫が多いなかで、いまの400円台の相場水準では凍結を仕込み難く、今月いっぱいは相場の大きな上げはなく、2~3月にかけてジリ下げの展開も考えられる。

年明け後から1月前半の末端需要は、鍋物需要でバラ、カタロースが好調にある。また、受験シーズンでここにきてカツ需要が強まり、ロースやヒレのスポット買いの動きが出始めている。この半面、ウデ・モモが当初、学校給食の再開や量販店の切り落とし、小間材向けなどで動きがあったものの、先週後半から勢いは失速気味となっているようだ。通関遅れなどで輸入チルドの市中在庫が玉薄になっていることも、前半の国産上物の下支えにつながったといえる。このため、例年この時期はロースなどの在庫が増加する時期だが、今年は生鮮物に関しては極端な過剰感はない。

問題は月後半から2月にかけての需給だ。気象庁によると、この時期の気候は全国的に平年よりもやや暖かい日が多いと予想されており、出荷も安定して上物率の悪化も解消するとみられる。その一方で、1月後半の量販店の販促は輸入チルドにシフトしつつあるようで、100g当たり税抜き80円台の特売のチラシもみられることから、今後、ロースなどは輸入品との競合が強まり、一部の問屋筋では、ロースは売値を下げて売り切る動きも出てきそうだ。

このため、2月にかけては、末端消費の動向がカギといえる。2月の肉豚出荷は前年並みと予想されており、相場も上げ要因が乏しく「弱含み」の見方がある。とくに、輸入品との競合が強まることも考えられ、これが国産の枝肉相場にどう影響してくるか注目されるところ。

〈畜産日報 2019年1月22日付〉