このほど来日した米国食肉輸出連合会(USMEF)のダン・ホルストロム会長兼CEOと北米食肉協会(NAMI)のジュリ・アナ・ポッツ会長兼CEOは4月23日、東京都内で本紙らのインタビュー取材に応じ、このほど日米の物品貿易協定(TAG)交渉がスタートしたことを評価、そのうえで一刻も早く交渉の進展を望んでいると強調した。そうしたなかで、日本を最重要市場と位置づけ、良質なコーンで育てられたアメリカン・ビーフとポークの品質の優位性を引続き消費者にアピールしてきたいとしている。

先週、米ワシントンで日米政府によるTAG交渉がスタートした。両氏とも「(米国としては)他の競合国と同じ条件、同じポジションに着くことを求めたい。とにかく我々業界としては、交渉が一刻も早く進んでいくことが最も重要だと思っている。なぜならば日本は、米国の農産物の対日輸出額の30%がビーフとポークを占める、米国にとって最重要マーケットだからだ。日本市場において米国の食肉業界はいま、関税上不利な状況にある。しかし、昨年、日本には21億ドルのアメリカン・ビーフ、16億ドルのアメリカン・ポークを供給した市場であり、我々業界としては日本市場に100%向き合っていきたい」(ホルストロム会長)、「NAMIとしてもワシントンD.C.(米国政府)に交渉を早期に進めてほしいと伝えており、私たちNAMIの会員メンバーからもそのように政府に働きかけてほしいと言われている」(ポッツ会長)と、交渉の早期妥結を訴えた。

そのうえで、日本市場でのアメリカン・ミートの位置づけ、消費者へのアピールについて、「アメリカン・ビーフとポークは安全であり、高品質であることを強調したい。品質の捉え方はさまざまだが、私としては食べておいしく、そうした経験ができること、そして信頼があることだと考えている。こうしたアメリカン・ミートが高品質であることの背景は、コーンを中心とした穀物肥育であること。コーンで育った牛と豚は適度なサシが入り、おいしさが引き出され、フレーバーがとてもリッチになる。(消費者へアピールするうえで)もちろん家畜の品種も重要だが、我々米国食肉業界はコーンを中心とした飼料(優位性)が重要だ」(ホルストロム会長)と強調した。今回初めて日本に訪問したというポッツ会長も「日本の消費者のみなさんが食品安全に大変関心が高いことは知っている。ここで、私たちが自信をもって言えることは、非常に厳しい検査に合格したアメリカン・ミートのみが、日本をはじめ世界の市場に供給されるという点だ。そして日本の消費者に向けてオープンであることも重要だ」と述べている。

〈畜産日報 2019年4月25日付〉