〈カナダビーフ定着を目指し売場づくりをサポート〉
カナダビーフ国際機構(CBII)はこれまで、カナダビーフの取扱い量販店・外食店と連携した消費者向けBBQイベントや料理教室などを定期的に開催し、全国でカナダビーフが「購入できる」「食べられる」環境づくりに取り組んできた。昨年末にはTPP11が発効し、カナダビーフへの注目度が高まり、問い合わせや新規取扱いが増えたという。今年度は、引き続き既存顧客へのサポートに取り組むとともに、新規顧客の定着を図る。カナダビーフの品質を理解してもらう取り組みや、全国キャンペーンなどを通じて取扱い店でのカナダビーフの拡販に注力する。

昨年度はTPP11の発効によりカナダビーフへの注目が集まった。TPP11発効以前からカナダビーフに着目し、取扱いに向けた準備を進める動きも見られたようだ。また、発効直後に開催された「スーパーマーケット・トレードショー(SMTS)」(19年2月13~15日、幕張メッセ)に出展した際には、興味を持った企業からの取扱い要望・問い合わせが数多くあったという。

昨年12月には在日カナダ大使館、アルバータ州政府在日事務所、オンタリオコーンフェッドビーフと合同でTPP11をテーマにしたセミナーを開催し、カナダビーフの品質・安全性へのさらなる理解を図った。このような活動が奏功し、昨年度は北海道や名古屋などの地方量販店をはじめ、都内など、全国で新規の取扱いが拡大した。

2018年度の対日輸出実績は3万2,110t(内臓含む)と3万tを超える水準となった。TPP11発効後の19年1~5月の対日輸出数量は1万8,555tと、前年を大幅に上回る数量(前年比77%増)で推移している。

19年の対日輸出も拡大が見込まれる中、CBIIの今期のプロモーション活動では、量販店と連携した一般消費者向けBBQイベントや料理教室を引き続き開催するとともに、今年で3年目となる取扱い量販店を対象にした全国キャンペーンを実施する方針だ。

〈全国キャンペーン実施、企業サポートを強化〉
昨年度の「毎日食べたい!カナダビーフ」キャンペーンでは、料理研究家の寺田真二郎氏とタイアップし、家庭で簡単に食べられるカナダビーフを使ったレシピを開発。全国の取扱い量販店にレシピブックやポスター、棚帯などの販促物を提供した。とくに19年1月からはTPP11発効を機にカナダビーフに興味を持つリテールが増え、キャンペーンも併せて提案したところ、好評を得たという。19年1~3月の3カ月間で、150店舗以上でインストアプロモーションが展開された。

今年度は、「うわさのカナダビーフ。」と題し、ステーキの焼き方、ステーキを使ったアレンジレシピを提案するキャンペーンを展開する。ステーキの焼き方では、カナダビーフのステーキを家庭でおいしく焼ける3つのポイントを紹介する。また、ステーキのアレンジレシピでは、日加修好90周年に合わせて、カナダをイメージしたレシピ2品(カナディアンウィスキー風味のステーキ・カナディアンベーグルステーキサンド)、日本食にアレンジしたレシピ2品(すき焼き風ざらめステーキ・香味ご飯のステーキどんぶり 梅肉ソース)――の4メニューを提案する。
ステーキを使ったアレンジレシピを提案

ステーキを使ったアレンジレシピを提案

引き続き、レシピブックやポスターなどの販促物を提供し、キャンペーンを通じて量販店の販売強化に向けた売場づくりをサポートしていく。
 
また、料理教室など一般消費者向けのイベントも引き続き実施する他、新たに子供向けの教育ツールを作成する。「カナダビーフはどこから来るの?」と題し、牛が育つ環境・餌・食の安全性について簡単にまとめた冊子を配布することで、子供たちにもカナダビーフを身近に感じてもらう。
 
その他、ビジネスディベロップメントの活動として企業向けセミナーや勉強会も実施する。実際にカナダビーフを取扱う企業の人たちに、カナダビーフの品質を理解してもらい、販売定着へと結び付けられるよう、各企業へのサポート体制強化にも力を注いでいく。今年度は要望があれば全国各地に足を運び、個別での勉強会などにも対応していく方針だ。

2018年10月の“カナダビーフプレミアムBBQイベントin福岡”

2018年10月の“カナダビーフプレミアムBBQイベントin福岡”

〈ブームで終わらせない定着図る活動に注力/鬼沢裕子アソシエイトディレクター〉
鬼沢氏
=TPP11発効で新規を含め、カナダビーフの取扱いは確実に増加した。今年度はこの増えた分をいかに定着させていくか、これを最重要事項として取り組んでいく。現在、各メディアでも取り上げられるなど、カナダビーフへの注目度は高まっている。しかし、これを「ブーム」で終わらせないよう、量販店のみならず外食も含め、これまでの既存の顧客を大事にしながら、新規の取引先にはカナダビーフの良さを理解してもらえるよう、セミナーや勉強会を通じて品質を訴求していく。

鬼沢裕子アソシエイトディレクター

鬼沢裕子アソシエイトディレクター

〈畜産日報 特別増刊号 第9号 2019Summer〉