福留ハムは9月11日、今年5月10日から稼働を開始した岡山県「昴工場」(浅口市鴨方町六条院東3261-1)の見学会を開いた。当日は、工場見学を兼ねて昴工場の製造商品や10月に発売予定の新商品のプレゼンテーションも行われ、全国から取引先関係者150人が訪れた。

昴工場は、山陽道鴨方ICから車で15分の距離に位置しており、四国、山陰、関西エリアをカバーする最新鋭の工場となる。鉄骨造3階建(延床面積3,200平方メートル)で、岡山事業所も隣接している。

ドラムカッター自動投入装置など最新設備を導入したほか、原料入荷から製造、梱包、出荷まで約50mのストレートな製造ラインを敷くことで省人化・効率化を果たしており、温度・湿度管理も厳格に管理しているのが特長だ。自動充填システム3台、スモークハウス(自動燻煙冷却装置)4基、ドラムカッター自動投入装置2台のほか、高速でソーセージの重量を計量するコンピュータスケールを導入している。自動化を進める一方、検品作業などに人員を充てることで品質管理を厳格にしている。

現在、「岡山工場発桃太郎ウインナー」「あらびきお料理ウインナー」、業務用のポーク&チキンウインナー(冷凍)など、1日当たり3~4t(月産60~70t)を製造しているが、最大8t(同120~140t)の生産能力があり、ジッパー付き製品も対応可能という。また、10月中下旬からは、昴工場発の新商品として「岡山工場発桃太郎ウインナー 岡山県産桃果汁入り」なども発売される予定だ。広島工場と同様に昴工場でも一般向けに工場見学会も開く計画だという。

見学会で中島修治社長は、「2014年の広島工場の豪雨災害や、熊本地震による熊本工場の被災を受けて、生産工場を分散してリスク回避する必要があり、新たな場所を探す中で、ここ浅口市鴨方町に良い立地があった。昴工場を設立した結果、岡山、四国、山陰、関西エリアへ向けた営業的・物理的なつながりができ、大きな効果が見込まれる。今後、当社が東方へ進出するうえでも良い立地だと思う」と説明。そのうえで、今年創業100周年を迎えることを機に、家庭用商品で掲げた統一ブランド「昴」について、「『昴』という名には、大空へ、未来へと向かっていくイメージがある。お客様に福が留まるという思いを込めた当社の社名とともに、『昴ブランド』は創業100周年という社員の意識改革の意味もあり、当社の商品のイメージアップにもつながる。熊本工場の『くまモン』パッケージ、広島工場の『ひろしま清盛』パッケージと同様に、昴工場から『桃太郎』パッケージのウインナーを発売した。今後も岡山ならではの商品をつくっていきたい」と期待感を示した。

〈畜産日報 2019年9月13日付〉