〈豚肉などオンタリオ州産食材とコラボ、食のトータルコーディネートを訴求〉
カナダ・オンタリオ州畜牛肥育家協会(OCFA)は10月24日、東京都港区のカナダ大使館で「オンタリオコーンフェッドビーフ」のセミナーを開いた。食肉をはじめとした業界関係者、カナダからの視察団などを含め95人が一堂に会した。今回はオンタリオコーンフェッドビーフ(以下、OCFB)だけでなく、オンタリオ州産の豚肉、エビ、ワインなど同州の誇る自慢の食材をより深く理解してもらおうと企画されたもの。

昨年末にTPP11が発効されて以降、日本市場においてOCFBの取扱いが大きく増加している。オンタリオ州畜牛肥育家協会では今後、日本市場でのさらなる拡販のみならず、他のオンタリオ州産食材とのコラボレーションをテーマにした販促フェアや消費者イベントを積極的に展開していく。また、顧客に対してはオンタリオ州産食材の付加価値を高めた販売・提供の仕方、アイディアの工夫など、“食のトータルコーディネート”を提案していく方針だ。

当日は、OCFAのジョン・ベイカー氏(ディレクター兼ブランドマネジメント兼営業開発担当)がOCFBの優位性や特長を紹介したほか、コネストガ・ミート社(オンタリオポーク)、ソフィーナ・フーズ社(同)、プラネット・シュリンプ社(養殖エビ)、ヘヴンリー・ワイン社(オンタリオ州産ワイン)――らが、それぞれオンタリオ州産食材の魅力を紹介した。

開会に当たり、オンタリオ州政府駐日代表のデイヴィット・パデュー氏は「オンタリオ州と聞いて馴染みのない方も多くいると思うが、オンタリオ州にはナチュラルでおいしい製品が多くある。今回はその製品の味、品質の高さ、素晴らしさに触れていただきたくセミナーを開催した。現在、TPP11が締結され、良い機会が広がっている。関税のレベルが下がった結果、急速なセールス拡大をもたらしており、カナダの1〜7月までの農産品・水産品の売上高は前年度比で10.9%伸長している。とくにビーフは62%以上の伸びを示している。このようなメリットはカナダと日本、双方向に生まれており、互いの食文化の交流が深まっている。オンタリオ州にとって日本は信頼できるパートナーである。セミナーを通じて両国の食文化がより豊かに広がっていくことを期待している」とあいさつした。

セミナー後にはレセプションが開かれ、OCFBをはじめオンタリオポーク、エビ、ワインなど特産食材を使った料理が振舞われた。レセプションでは、今回の視察に合わせ来日したオンタリオ州のアーニー・ハードマン氏(農業・食糧・農村地域問題担当大臣)があいさつし、「大臣に就任してから初めて視察団を率いて日本に来日した。すでに日本ではOCFBやカナダ産ポークが人気を博しているが、今回の来日を通してさらに促進していきたい。今年は日加修好90周年と記念すべき年を迎えた。このように共有する目標や利益の下、日本の皆様との貿易関係を大事に培っていきたい。日本はオンタリオ州の農産品・食品の輸出国としては第3位の市場となっている。この関係をさらに強化・発展する機会はまだまだ存在しており、これを強化することで今後、双方のメリットにつながると考えている」と述べた。

〈畜産日報 2019年10月28日付〉