「お弁当・お惣菜大賞2020」の表彰式が2月12日、スーパーマーケット・トレードショー会場内(幕張メッセ)で開催された。同賞は、弁当部門、惣菜部門、サラダ部門など11部門を、スーパーマーケット、CVS・専門店の2つの業態に分けた合計22部門で審査が行われた。エントリー数は5万件を超える。本紙「畜産日報」関係では、伊達物産(福島県)の「新鮮ハーブ鶏の甘辛うま煮」が最優秀賞に選ばれた。伊達物産は、2019年もおにぎり部門で「肉ごろっとおにぎり」が最優秀賞を受賞しており、2年連続の栄誉となった。

表彰式では、審査委員長の家森幸男武庫川大学教授が、「WHOの協力で30年間かけて研究した結果、日本食が海の幸、山の恵みを代表する食材、魚介類、大豆などと野菜をバランスよくとることで、世界一の平均寿命を支えてきたことがわかってきた。しかし、和の食材は食塩の過剰につながる面があり、高血圧などで折角、世界一の平均寿命も、健康寿命は10年も短い。かしこい和食の食べ方が必要であり、“令和食”としてバランスの取れた食べ方を発信していく必要がある。1日1回でもいい食事をとることが生活習慣病のリスクを軽減する。皆さんは、まさに食を通じて命を預かる大切な仕事であり、さらに秀でたお弁当、お総菜を作っていただきたい」とあいさつし、最優秀賞の受賞者に表彰状を手渡した。

伊達物産の「新鮮ハーブ鶏の甘辛うま煮」は、自社で育てているハーブ鶏の新鮮なレバーを使用した商品。おいしいレバーでありながら、鶏の内臓の需要は正肉に比べると圧倒的に少なく、有効活用の観点からもレバーの商品開発が必要と考えられていたもの。原料のハーブ鶏は、オレガノエキスなどのハーブエキスを混ぜた飼料を与えて育て、鶏肉特有の臭みがなく柔らかいことが特徴。有名ファストフードチェーンでも使用されている。自社工場で取り出されたレバーは、流水での洗浄、血ぬきなどしっかりした下処理を経て店舗に直送される。その自慢のレバーを店舗の大鍋を使って、特製ダレで炊いていく。これを一晩寝かせ、レバー特有のざらつき食感が減り、ねっとりしたフォアグラのような濃厚な食感に仕上げた。同社・からあげ伊達屋梁川本店で277円(税別)で販売されている。

伊達物産の清水建志社長は、本紙に対し「2年連続で最優秀賞を受賞することができた。福島県は、2019年の台風19号で被害を受けたが、地元にとっても明るいニュースになったと思う。来年に向け商品開発を進めていきたい。今回の商品は新鮮なレバーを使う鶏屋だからこそできる、鶏屋の強みを生かしたオリジナル商品。レバーは苦手という方もいらっしゃるが、おいしく臭みのないレバーを味わっていただきたい。今後の目標は、やはり鶏屋として唐揚げをはじめとした揚げ物で最優秀賞をいただきたい。素材の良さをシンプルにかつ最もポピュラーな形で提供できるのは揚げ物だと考えており、そこに独創性も加えた商品を提案していきたい」と、受賞の喜びと今後の取組み方針を述べた。
伊達物産・清水建志社長

伊達物産・清水建志社長

〈畜産日報2020年2月18日付〉