キッコーマン(株)と駐日ハンガリー大使館はこのほど、東京都千代田区のキッコーマン ライブキッチン東京で「Hungary meets Kikkoman at Live Kitchen Tokyo」を開いた。日本とハンガリーは昨年、修好通商航海条約150周年を迎え、日本各地でさまざまな記念イベントが開かれている。そうした中、同イベントでは、大使館シェフとKIKKOMAN LIVE KITCHIN TOKYOのシェフが共同開発した、ハンガリー産食材とキッコーマンの醤油を組み合わせた料理が振る舞われた。

冒頭、キッコーマンの茂木修取締役常務執行役員は、「外交関係開設150周年というタイミングで、ハンガリー産食材とキッコーマンの醤油を使い、2つが交じり合うことで新しいおいしさを感じてもらえるイベントが開催できることを嬉しく思う」とした上で、「当社では『日本の醤油を世界各地の食文化と融合することで新たなおいしさを発信できないか』と考え、1950年代から世界進出に取り組んでいる。欧州については1970年代から本格進出しているが、欧州市場には多くの国があり、食文化も大きく異なる。そうした中で、それぞれの国と向き合い、醤油という商品を広める努力をしてきた。ハンガリーではミシュランで星を取っているシェフと協力し、ハンガリー料理に醤油を使ったレシピを開発し、レシピブックとして配布している。こうした取組みにより、当初は日本やシンガポール工場から輸出をしていたが、1997年にはオランダにヨーロッパ工場を建設し、現在はそこから欧州全域に商品を届けている。同イベントではハンガリー産食材にキッコーマン醤油を合わせることで、どういった新たなおいしさを感じてもらえるのか、楽しみにしている」と述べた。
キッコーマン取締役常務執行役員、茂木修氏

キッコーマン取締役常務執行役員、茂木修氏

パラノビチ・ノルバート特命全権大使は「ハンガリーでは130%の自給率の中で、おいしい食材がたくさんある。日EU・EPA発効のおかげで、以前と比べ多くのハンガリー食材が日本に輸入されるようになった。現在、都内にはハンガリー料理を提供する店舗が5カ所あり、日本でも徐々に認知されている。また、最近では学校給食にもハンガリー産食材が採用された。本日はイベントを通してハンガリー産食材の魅力と特徴を知っていただきたい」と期待感を示した。

ハンガリー特命全権大使、パラノビチ・ノルバート氏

ハンガリー特命全権大使、パラノビチ・ノルバート氏

会場ではデモンストレーションを交え、新メニュー4品、
▽チキンレッグの包み焼き(ハンガリー産チキン・はちみつ×キッコーマン特選醤油)
▽フォアグラのポワレとトカイワインのジュレ スパイスの香リ(ハンガリー産フォアグラ・トカイワイン×キッコーマン味わいリッチ減塩醤油)
▽鴨のロースト(ハンガリー産鴨肉・はちみつ×キッコーマン醤油)
▽焼き林檎(ハンガリー産はちみつ・トカイワイン×キッコーマン醤油)
――が披露され、参加者たちはハンガリー産食材とキッコーマン醤油の融合を楽しんだ。
今回使われたハンガリー産食材について、「チキンは抗生物質フリーで飼育され、遺伝子組み換えの飼料は一切不使用と、厳しい基準をクリアしている。また、ガチョウ(フォアグラ)についても自然の中でのびのびと育てられており、あっさりと食べやすいのが特徴だ。鴨肉も羽毛を取らず、ストレスフリーで飼育され、肉の繊維が細かく食べやすい」(ケレケシュ・アンドラーシュ二等書記官)とそれぞれの特徴を説明するとともに、安全・安心についても訴求した。 
 
〈畜産日報2020年3月2日付〉